カンボジア政府、四大鉱山企業に鉱業権を発給

カンボジア政府、四大鉱山企業に鉱業権を発給
2017年06月26日 00時00分 公開
カンボジア政府、四大鉱山企業に鉱業権を発給

鉱工・エネルギー省は、4つの州において鉱物と貴金属を採掘するため4つの鉱山会社にライセンスを発給したとの声明を発表した。
 
ルネッサンス・ミネラル株式会社、キリ・リソース株式会社、サムナン・アンコール・ディベロップメント株式会社、シー・リソース株式会社の各4社は、6月22日にライセンス交付を受けた。
 
この発表において、鉱工・エネルギー大臣であるサイ・セム氏は、4社における技術力と鉱業の専門知識に基づいて選出したと述べた。
 
同氏は、「鉱山計画について議論するため、ライセンス交付日から15日以内に省庁と連絡を取り合わない場合、企業はライセンスを失効する可能性がある。」と述べた。
 
ルネッサンス・ミネラル社は、クラチエ州スヌール地区のスヴェイ・クラー地域と、モンドルキリ州のコン・プラス地区での採掘許可を得ている。
 
キリ・リソース社はクラチエ州のオチョス地域とコンポン・トム州のサンダーン地区で鉱業を開始する予定だ。
 
サムナン・アンコール・ディベロップメント社は、カンポット州チャック地区のプノン・スロ・ガン地域での採掘許可を得た。一方、シー・リソース社は、クラチエ州のプレック・カンピーとクダール・ドムリー地域での採掘許可を得ている。
 
これらは、コンポン・トム、カンポット、クラチエ及びモンドルキリ州における525平方キロメートルの土地を対象としている。
 
カンボジア協力委員会(CCC)の最近の報告書によると、既にカンボジアでは鉱山を掘る際に、独立した個人による採掘から、小規模事業主による採掘への移行が始まっており、カンボジア北東部にある多国籍企業によって鉱物探鉱の新たな時代が始まっているという。
 
例えば、ルネッサンス・ミネラル社は、金を採掘するため、オーストラリア、カンボジア、アラスカそれぞれの探査に従事している。
 
同社はOkvauプロジェクトに関心を持ち、O’Chhung調査ライセンスはモンドルキリにある約400平方キロメートルの面積を調査している。
 
CCCの報告書によると、2006年には大手鉱山会社がカンボジアの北東に進出したため、鉱業が地域社会に及ぼす影響に関する実証的研究はほとんど行われていないとのことだ。
 
「モンドルキリ、ラタナキリ、クラチエ州の大規模な鉱業探査は、指定された保護地域だけでなく先住民族が住んでいる土地でも行われている。」と地域法教育センターのプログラム担当者エム・ソフィーク氏は述べている。
 
「これらの活動により、土地や天然資源に対する先住民の権利に問題が生じる。政府は、これら大規模な鉱山採掘による環境への影響と、森林に住む先住民族の文化に対する脅威を考慮する必要がある。」と同氏は述べた。
 
「先住民の領域や暮らしに影響を及ぼす鉱業行為について、彼らに事前に十分な説明をした上、同意を得ることが重要である。地域社会の同意を得ることも、ビジネス上重要な役割を果たす。」とソニー・インバラ・クリシュナン氏は述べた。

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