シハヌークビルで麻薬密造のアメリカ人容疑者死亡

シハヌークビルで麻薬密造のアメリカ人容疑者死亡
2017年01月15日 00時00分 公開
シハヌークビルで麻薬密造のアメリカ人容疑者死亡

昨年12月24日に麻薬の密造、密売、保持の罪で逮捕された5人の外国人のうち、当局に拘留されていた一人が先週の金曜日に死亡していた。死亡したのはアメリカ国籍のミシェル・グラフマン(52)で、木曜日にシハヌークビルリフェラ病院に搬送されていた。死亡診断の結果「麻薬乱用と慢性肝不全」と診断された。

シム・フィアクディ医師は、「病院に搬送された時は彼に意識はあったが、状態は深刻だった。」と述べている。中毒者と協働することもあるミス・サムラン・フレンズインターナショナルプログラムの役員であるピン・ソックホム氏は、「受刑者は麻薬を乱用していた者たちだ。健康面における十分なケアを施さないと、禁断症状に苦しむことがある。」と指摘している。

クメールHIV及びエイズNGO連盟(KHANA)の事務局長であるチョップ・ソック・チャムロウン氏は、収監所は薬物禁断症状などの健康リスクに対処するだけの十分な設備が備えられていないのではにか懐疑的な見方を示している。

「薬物使用者にどのような健康リスクがあるのかを看守が知らないことは、収監者の命に関わる。健康管理委員が緊急時に迅速に対応できるように変革していかなければならない。」と述べた。医療サービスの中には、ヘロイン中毒者に対するメタドン維持治療(MMT)と呼ばれる投薬治療を毎日行うということも含まれなければいけない。

またチャムロウン氏は、政府が行う麻薬一斉取締りにおいて、こうした問題を考慮しなければならないと続けた。

「政府の反麻薬運動については何も反対しない。しかしそれと同時に、中毒者が健康サポートを受ける権利を見直していく必要がある。国際的に最善な治療を通して法的な基準を適用するだけでは、再び麻薬に手を出したい気持ちを抑えたり、麻薬乱用から手を洗ったりすることに何ら貢献しない。」とコメントしている。

警察の麻薬取締課のスン・ソファット氏によると、グラフマン容疑者は逮捕後、麻薬の生産、密売の罪に問われたが、他の三人は密輸だけの罪にとどまったという。チェコのメディアは、密売の罪と宣告されたチェコ人について、保護国であるカンボジアに書簡を投じていたと報道した。グループ内で最後に逮捕されたフィンランド国籍の容疑者は、裁判所からの尋問と尿検査の結果が陰性だったことから保釈された。

 
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