地方当局に小規模金融機関への介入を避けるよう要請

地方当局に小規模金融機関への介入を避けるよう要請
2017年02月19日 00時00分 公開
地方当局に小規模金融機関への介入を避けるよう要請

フン・セン首相は地元当局に対し、小規模金融機関(MFI)が資産をめぐる債務不履行への動きに介入しないよう指示した。首相は金曜日の関係閣僚会議でこの指示を出した。
これはカンボジア全土の当局に当てはまることで、公務員や警察、軍は小規模金融機関(MFI)の役員に従わないべきであると主張した。
「全て民間部門に管理されているMFIはこれらが国によって運営されているという誤解を与えかねない」と語る。
フン・セン首相は、MFIの役員らは「我々は民間部門に所属する」と書かれたTシャツでも着たほうがいいのではないかという。
首相は市民に害を与えたくない。MFIに払い戻されなかったローンが原因で引き起こされる問題すべてに対処することは不可能だと主張している。
我々は今行動しなければならない。2つ3つのマイクロファイナンス機関からローンを借りており未返済になっている世帯もあるという。
首相はまた、アクレダ銀行と協働している経済財務省に、3週間以内に鳥のロゴを撤去するよう指示を出している。このロゴは経済財務省が所有するものであり、アクレダ銀行から取り除くことで混乱を避けようという狙いがある。
フン・セン首相は、特に郊外を中心にMFIが国家ではなく民間部門に所属していることを、国をあげて国民に発信していくと再度強調した。
首相は、携帯に送られるMFIのメッセージについて、IT産業と協働するために中央銀行は郵政省と経済財務省と協力していかなければいけないという。こういった施策も、MFIは国家ではなく民間部門に所属するということを強調するという。
カンボジアマイクロファイナンス協会の代表でありHattha Kasekar 社のCEO、ホウト・レング・トング氏は、首相に大いに賛同している。
同氏は、返済方法を説明することで利用者の返済問題に対処するやり方はたくさんあると話す。
MFIを管理する立場でもあるが、差し押さえようとはしない。利用者のために解決方法を探し出さねばならない。そして彼らをより豊かにするためのローンを提供するのだとコメントしている。アクレダ銀行のソー・フォナリー副会長は、ローンの査定に関していえば、銀行信用調査員全員がプロとしての訓練を積み上げてきており、ローンを貸した後でも利用者の財務状況を監視していると言う。
返済の遅延に関する問題は対応可能だと述べ、地元当局が貸し出しの債務不履行を回収するべきではないとする首相の取り決めを快く受け止めているとしている。
もし利用者がローンを期限内に返済することができない場合、どんな手段でも試行し、法的な措置もとる構えだ。裁判は罰則を与えたり差し押さえをするかどうかを判断する一つの場であると同氏は続けた。
アクレダ社は新たなロゴをデザインしていたが、全土に展開する259社の支店全てのロゴを取り替えるのは時間が必要だと話している。
 
 
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