2016年半ばにカンボジアの不動産市場の状況が悪くなって以来、国内最大規模の開発プロジェクトであるThe Bayの建設中止になるなど、コンドミニアム市場は成長にブレーキがかかる状態となった。その後、高級コンドミニアムの販売は停滞している。
住宅の販売率が今年も伸び悩む場合、多くのコンドミニアムが空室になることは避けられないだろう。国際的な不動産会社であるCBREが発表した最新の報告書では2017年末までに新たに8,000のコンドミニアムが市場に参入するという。
また、同報告書には来年から13,000ユニットが操業を開始するとも記されていた。
CBREカンボジアのティダ・アン氏によると、新たに市場に参入する8,000のコンドミニアムのユニットのうち80%は購入される見込みだという。
Hutton CPL’s advisory boardのチェン・ケン氏はデベロッパーが高級コンドミニアムから中層階級をターゲットにした中流コンドミニアムに焦点を充て始めるにつれて、市場の競争が激化している事を繰り返し強調した。
「一部のデベロッパーの懸念は彼らの経験が浅い故にもっともな懸念もある。彼らは利益を作るために投資をしているのだ。」とケン氏は話した。
また、「現時点で十分な資金がないデベロッパーや建設を継続するためにバイヤーからのデポジットを待っている状況のデベロッパーは成功していない。」とケン氏は続けた。
にもかかわらず、ケン氏は新しいプロジェクトを開始するために好機をみはからって待っているデベロッパーもいると不安を取り除くような発言もした。
需要と供給についての話しになった際、ケン氏は近隣諸国に比べるとカンボジアに高層マンションはほんの一握りしかなく、そもそもなぜ供給過剰になり得るのかについて疑問に感じると話した。
「毎年、数多くのカンボジア人が結婚しているにも関わらず、彼らの財政状況はコンドミニアムの価格と比較して大分限られてる。」と話した。
トンル・バサックにある高級コンドミニアムプロジェクト「Habitat」の投資家であるインタン・カセン氏は自身の投資するの開発プロジェクトがプライバシーを強く望む外国人というニッチなマーケットのため、市場の競争激化について心配していないと話した。Habitatには13ユニットしかない。
「潜在性をうかがえるため、小規模のプロジェクトに対する投資のほうが好きだ。コンドミニアムに住んでいる人は仕事からリタイアした後はリラクゼーションやプライバシーを求めるようになる。」とカセン氏は話した。
最低20万ドルである13ユニットの内、3つはすでに成約している。
FURI Real Estateの最高経営責任者であるリー氏は現在の市場では投資家も購入者も2018年の国民議会選挙について懸念していると話した。
また、リー氏は「私の意見では、政治家はどのように共同するかわかっているため、投資家は選挙を懸念すべきではない」と話した。
さらにリー氏はカンボジアの賃貸市場は販売市場より状況が良いため、賃貸を目的としてコンドミニアムを購入するには機が熟していると続けた。
「コンドミニアム購入者は間違ったコンドミニアムを購入してしまうと売却することができなくなる。つまりそれはデベロッパーに対する信頼を失うことを意味する。結果的にデベロッパーはが大きい市場で競争を勝ち抜くために、自分のコンドミニアムの質はどれくらい高くあるべきかを自身に再確認しなければならない」とリー氏は話した。
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