飲食業界の急成長 試される企業戦略

飲食業界の急成長 試される企業戦略
2017年01月15日 00時00分 公開
飲食業界の急成長 試される企業戦略

相次ぐ有名店のカンボジア参入やチェーン店の拡大で、飲食業界はこの数年で爆発的に成長した。Park Caféのゼネラル・マネジャーであるヘン・セングリー氏はプノンペンポスト紙に対して、急成長し飽和しつつある飲食業界を生き抜くための企業戦略について語った。

ーーーPark Cafeの所有会社について
当初はカンボジア人によって創業されたが、現在は外資企業の投資を受けていると語った。「カンボジア人投資家が70%の株式を保有しており、残りはシンガポール系のEMI社が保有している。

ーーーPark Cafeが2004年からどのように成長したのかについて
2004年にカフェがオープン時、1店舗しかなかったPark Cafeは現在、10店舗に拡大しており、350近い雇用を創出している。
2014年に2000人だった一日の客数は今や3000人に増えており、年に30%ほどのペースで増加している。昨年の客数は100万人を超え、客単価は平均5ドル~7ドルだ。すでに店舗数を増やす計画までたっており、2017年にも2〜3店舗増やす予定だ。


ーーー2004年から急激成長した飲食業界について
特にイオンモール、ボンケンコン1、トゥール・コックで飲食店やカフェの数が著しく増加している。飲食業界の成長は国際飲食チェーン企業にとって魅力的であり、カンボジア市場への参入を促してきた。また同時に、フランチャイズ数も急激に増加させて来た。しかし、リスクを考慮に入れず持続的な発展が続かないようなやり方で経営を拡大させようとする者がいることも確かだ。と述べた。しかし一方で、カフェなどの飲料店は、簡単にはじけやすいバブルになってきていると指摘した。

ーーー若い人をターゲットにする飲食店の戦略について
高いリスクをもつビジネスモデルだと言える。10代の人は他人がやっている習慣や行動に流されやすい。また、いつも新しいものに試してみようとする傾向がある。成功するために多くの柔軟性が要求される変化の急な市場だ。


ーーー飲食業界の急激な成長はParkCafeにもたらす影響について
ターゲットを違ったセグメントの顧客にしているので、大きな影響は出ていない。民間企業の労働者やビジネスマン、公務員などの中年層をターゲットにしている。しかしカンボジア国内における外資の力強い成長は我々のフランチャイズの計画に大きな影響を与えてきた。オペレーションにおいてさらに効率化し、注意深くならざるを得ない。

ーーーParkCafeが昨年発表したフランチャイズに乗り出すことについて
量よりも質に重きをおいているため、まだフランチャイズは売っていない。現時点で、フランチャイズの権利を買うと申し出た20の候補を確保している。しかし今の市場の状態を鑑みて、フランチャイズ店に対して質についての基準つくっている。我々は緩慢成長路線を採用しており、今後利益を出していく。利益を見込むことができ且つ適応可能だと判断した場合のみ出店する。潜在的に有望なフランチャイズ店を見る時、財務管理はもちろん経験やブランドに対する確かな成果も見るようにしている。

ーーー他ブランドのフランチャイズ販売について
質より量で勝負を挑もうと、フランチャイズを売り渡す運営者がいるようだ。例えば企業の中には、立地において潜在的に強力な成長が見込めないにも関わらずフランチャイズの契約に合意する会社がある。フランチャイズ店のオーナーは多くの場合十分な資本を有しているが、質の高い経営体質を保って運営するにあたり十分な経験を有していない。過去2年か3年、飲料品店が急成長する飲料市場から恩恵を享受したのち、撤退したことを目の当たりにしてきた。現在の飲食業界の成長はバブルの兆候を示している。バブルがはじければ、市場に関わる誰もが今よりもさらに用心深く経営を続けていかざるを得なくなる。

 
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