旧鉄道路線跡に道路舗装計画 周辺住民数百世帯に支障

旧鉄道路線跡に道路舗装計画 周辺住民数百世帯に支障
2016年12月22日 00時00分 公開
旧鉄道路線跡に道路舗装計画 周辺住民数百世帯に支障

プノンペンのルッセイ・ケオ区にある国道5号線から複数の地域にまたがって鉄道線路が伸びているが、何十年もの間営業を停止している。現在、鉄道の両側には住宅が立ち並んでいるが、今後数カ月にわたりこの地域一帯に全長5キロの道が舗装される計画になっているという。政府関係者は火曜日、「何百という世帯に影響が及ぶことになる。」と述べた。
 
プノンペン知事のパー・ソチエヴォン氏は、当該住民に対して道路舗装の計画を通知した後の記者会見で、「交差点を建設する必要がある。鉄道はもはや必要ではないので道路を舗装すべきだ」と述べた。プロジェクトをすべて終えるのに必要な日数は5ヶ月とされている。
 
また「4車線の幅に加え、道路の両端に排水システムを備えた舗道やラウンドアバウト式の庭園を設置するには、幅15メートルの道路面積が必要だ」と同氏は続け、「生活に支障が出る場合、居住者は何らかの補償や代替的な生活措置を受けることができる。道路沿いに生活することを選択する者も公的な土地を与えられる。」と述べた。
 
土地関係の問題を扱い地域社会を擁護する非政府組織Equitable Cambodiaの常任理事イアン・ヴィシィ氏によると、プロジェクトの影響は数百世帯に及ぶと予測されている。「プロジェクトについて住民に通知するためのフォーラムを政府が開催したのは良いことだが、さらなる説明や住宅の移転に必要な時間を十分に確保する必要がある。」とコメントした。
 
また、「確かに政府は公共サービスとして土地を再利用する権利を持っている。しかし、国民の意見を聞いてから計画を続行するか停止するか決める必要がある。」と強調した。20年間、今回の道路舗装が計画されている地域で食品を売ってきたセイ・リーン・イエン氏(35歳)は、今回の計画案をおおむね受け入れている様子だ。「私は反対するつもりはありませんが、適切な補償を提供してほしい。」とコメントしている。
phnompenhpost.com
[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories