<映画館で消火活動にあたる消防士(DAPニュース)>
日曜日早朝、コンポンチャム州の老舗映画館「Preah Sihamoniシアター」で火災が発生した。
この映画館は1960年代後半に建設されたが、1975年にはポル・ポト政権下のクメール・ルージュで塩の保管倉庫として利用されるようになった。その後1979年にポル・ポト政権が崩壊して以来、再び映画館として利用されていた。
13日、州警察のKhem Kimseng副署長は、出火原因は電気配線の欠陥によるものだと説明した。
同氏は消防により火はすぐに消し止められたため、全焼することはなかったと話している。ただ、建物の一部分は火災で損傷しており、現在復旧工事中だという。
<火災で部分的に焼けた映画館内(DAPニュース)>
同氏は「日曜日に発生した映画館での火災は電気配線の欠陥によるものだ。火が消し止められるとすぐに復旧工事が進められ、現在はほとんど元の状態に戻っている」と現在の状況を説明している。
州警察の声明によると、火災は日曜日午前6時30分頃発生し、映画館の壁面や座席が半焼したことが明らかになっている。
また、Khem Kimseng副署長は「火災により、メインシアターの天井の漆喰や壁面、木製のドア2枚、座席約85席が損害を受けた」と話している。
今回の火災は2カ所の消防署から消防車5台が派遣されて消火活動が行われた。その際、警察は緊急車両がすばやく通行できるよう交通整理を行ったという。今回の火災によるけが人はいなかったそうだ。
今年3月には昨年10月にオープンしたシェムリアップの映画館「Angkor Grandシアター」でも火災が発生しており、その際も電気配線の欠陥が出火原因だった。この火災による被害総額は1500万ドル(約16億5000万円)相当に上るという。
先週、内務省消防局は今年上半期だけで351件の火災が発生したと発表している。昨年同時期の309件と比べて、増加している。今年の火災で15人が死亡、32人が怪我を負ったこともわかっている。
消防局のNeth Vantha局長はカンボジア国内で発生する火災の40%が電気配線の欠陥によるものだという。
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