国際通貨基金(IMF=International Monetary Fund)は、カンボジア国内における不動産部門の成長が今後5年間低下するという見通しを示した。

 

 

一方、カンボジア政府関係者によると政府はIMFの不動産部門に対する見通しを否定しているという。

 

IMFが2日に公表したカンボジアの経済成長に関する報告書によると、今後数年間、カンボジア経済は堅調に成長を続けるが、生産性成長率低下や不動産サイクルなどで成長速度は低下すると予想されているという。


IMFのJarkko Turunen代表は「現在、不動産部門と建設部門が急成長を遂げカンボジアの経済発展を支えているが、今後5年間では他の部門が不動産部門と建設部門以上の急成長を遂げることが予想されている」と語った。


カンボジア国内で最も歴史の長い不動産会社CPL(Cambodia Properties Ltd)の議長兼CEOであるCheng Kheng氏は、不動産部門は今後5年間もなお急成長を続けるだろうと述べた。


同氏は「今後5年間、カンボジアにおける不動産部門と建設部門は3つか4つの州で急成長を依然として続けることが予想されているが、私は他の州でも今後は急成長する可能性があると予想している。つまり、カンボジアの不動産部門は今後長い間成長を続けるということだ」と語った。


カンボジア建設機関のChiv Sivpheng事務次官は、大規模な建設プロジェクトは3〜5年の建設期間を要するため、それらの予定通りプロジェクトが完了すればIMFの予想通り成長速度は低速になるだろうと述べた。


同事務次官は「大規模な建設プロジェクトが完了すると、投資家はその後すぐに新たな投資を行うわけではない。竣工した建物を購入する者が出てくるのを待つのが一般的だ。そのため、投資が落ち込むのが一時期であっても不動産部門の成長が回復するのはさらに後となる」と語った。


ただ、Sivpheng事務次官は、現在、カンボジアの不動産部門には成長が失速する兆候は見られていないというのも事実だと述べた。


新興マーケットコンサルティング部門のNget Chou氏はカンボジアの不動産マーケットは今後5年間大規模な建設プロジェクトによって急成長を続けるだろう、これは中国人投資家がカンボジアに流入を続けているためだと語った。


同氏は「カンボジアの不動産部門は5年経つと成長速度が低下する可能性もあるだろう。ただ、中国人投資家が今後も流入を続ければ相変わらずに成長を続けるはずだ」と続けた。


カンボジア国土整備・都市化・建設省の報告書によると、首都プノンペンにおける建設部門の投資額が今年上半期は21億5000万ドル(約2300億円)であったという。昨年同時期の投資額は64億ドル(約7000億円)、2016年では52億6000万ドル(約5500億円)だった。


同省広報担当のSeng Loth氏は、IMFの予想が何に基づいて発表されたものなのか定かではないが、趨勢を見る限り建設部門は今後も成長を続けると私は信じていると述べた。


同氏は「我々はカンボジアの不動産・建設部門における成長が今後5、6年間で頭打ちになるとは考えていない。なぜなら発展途上国はおしなべて継続的に建設事業を必要としているためだ」と語った。

 

出典:KhmerTimes

 

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