コンポンスプー州のVy Samnang知事によると、5月にカンボジア開発評議会の承認を得て、5800万ドル(約66億円)相当である出力60メガワットのソーラーパネルの製造がコンポンスプー州で開始した。
<コンポンスプー州で製造されているソラーパネル(写真提供:Ahmed Ouoba/AFP)>
Schneitec Renewable社が開発を進める今回のソーラーパネル事業はカンボジアと中国の投資家による合弁事業であり、コンポンスプー州Oudong区にある国道51号線に隣接した200ヘクタールの敷地で開発が行われるという。
Schneitec Renewable社は州当局で環境アセスメントの手続きを終えてから、製造を開始したとSamnang知事は述べた。
「環境アセスメントの手続きが完了した後、ソーラーパネル初号機を建設している。Schneitec Renewable社はソーラーパネル事業のために割り当てられた土地の10%を入れ替えた。今回の事業によってカンボジア、特にコンポンスプー州に興味をもつ製造所が増加することを期待している」と同知事は語った。
今回のソーラーパネル事業が成功すれば、電力供給量が増加し、電気料金が削減される予定だという。
鉱工・エネルギー省の報告書では、昨年、カンボジアでは80億1500万キロワットの電力を消費しており、そのうちの20%はタイやベトナム、ラオスからの輸入に頼っているという。
比較すると、2016年では、70億1700万キロワットの電力が消費され、そのうち22%が輸入電力である。2017年と2016年のデータを比較すると、電力消費量が14%増加し、地方で使用される電力が10億キロワット増加している。
カンボジアの電力当局の報告書によると、昨年はカンボジアにある村落の81%である約1万4000の村落に電力を供給し、また、カンボジアにおける全世帯数の68.5%である約330万世帯には何らかの形で電気を供給していたという。
政府は、2020年までにカンボジア国内の全村落に、2030年までに全世帯数の90%に電力を供給することを目標としている。
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