アキラ博物館、まもなく営業再開へ

アキラ博物館、まもなく営業再開へ
2018年12月24日 00時00分 公開
アキラ博物館、まもなく営業再開へ

アキラ博物館として知られるカンボジアの地雷博物館のオーナーであるOeun Yeak氏は、まもなく博物館の営業を再開する予定だと述べた。

 


8月に発生した博物館内の爆発を受け、オーナーのYeak氏は勾留され博物館は営業が停止されていた。現在、Yeak氏はシェムリアップ州裁判所から営業再開の許可が下りるのを待っているという。


Yeak氏は「我々は24日に営業を再開する予定だ」と述べた。また、同氏は自治体や地区当局に対しても営業再開の許可を要請しているという。


「既に裁判所には我々の無罪、また営業再開の許可を要請している。我々は子供たちを援助するための資金を必要としているため、博物館の営業を再開したい」と語った。

 


現在、Yeak氏やその他博物館管理者のHeanh Sokunthea氏やOeun Yun氏は違法武器所持の疑いで勾留されているという。


博物館オーナーと管理者の逮捕後、博物館は営業許可や不発弾展示の許可がなかったために閉鎖された。


Yeak氏は、少年時代はクメール・ルージュの兵士で、またその後地雷博物館の館長を務めていた。その地雷除去への情熱と地雷の被害に遭った若者への配慮が評価され、2010年、アメリカCNNが選ぶ「世界のヒーローベスト10」に選出された。


Yeak氏は自身が勾留されている間に自身のもとを離れていた多くの子供に対して、再び戻ってくるように呼びかける予定だという。


「学生も支援しており、大学に通っている学生は6人いる」と述べ、スタッフへの給与を支払い、学生支援を続けるために毎月5000ドル(約55万円)の費用が必要だと続けた。

 


裁判所広報担当のYin Srang氏によると、Yeak氏の裁判が行われる日程はまだ明らかではないという。


同広報担当は「私は今回の事件はまだ調査途中であるということしか把握していない。Yeak氏の弁護士であるChhuong Sopheak氏によると、Yeak氏は裁判所に博物館の営業再開を要請する予定だという」と語った。


弁護士のSopheak氏は「Yeak氏の博物館が営業再開できることを願っている」と続けた。


20日、アキラ博物館の管理者であるHeanh Sokunthea氏は、経済的な問題があるためできる限り早く博物館の営業を再開したいと述べた。


「子供を支援する資金を必要としているため、可能な限り早く博物館の営業を再開したい。こうしている間も子供たちは苦しんでいる。営業を再開した際には観光客の方の訪問を心待ちにしている」と語った。


20日、カンボジア地雷対策センター(CMAA=Cambodian Mine Action Authority)のLy Thuch副代表はコメントを控えた。


一方、先月行われたクメールタイムズ紙との対談インタビューでは、Thuch副代表はアキラ博物館の営業再開を歓迎すると述べ、近々オーナーのYeak氏が釈放される予定だということを示唆していたという。


同副代表は「我々は地方裁判所や地方当局に対して博物館の営業再開を承認してくれるように働きかけてきた。まもなく、博物館は営業を再開するだろう。アキラ氏はカンボジアを世界に知らしめた国民のヒーローだ。我々は彼の功績を認めており、博物館が法に基づいた上で営業再開できるためにサポートしていく責任がある」と続けた。

 

出典:KhmerTimes

 

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