シアヌークビル建築物品質検査委員会、約300の建築物を調査

シアヌークビル建築物品質検査委員会、約300の建築物を調査
2019年08月22日 00時00分 公開
シアヌークビル建築物品質検査委員会、約300の建築物を調査

<シアヌークビルの建設現場を後にする作業員(写真提供: KT/Chor Sokunthea)>


シアヌークビル州広報担当のKheang Phearom氏は最近、国土整備・都市化・建設省と州当局が同州における約300件の建設プロジェクトに対して、建設許可と安全基準確認を実施したことを明らかにした。


フンセン首相は28人が死亡し、26人が負傷した6月のシアヌークビル建築崩壊事故を受け、シアヌークビル州に「建築物品質検査委員会」の創設を命じた。


同委員会は、建設中の建築物における技術的側面、基準、安全性を検討し、国土整備・都市化・建設省に報告書を提出する権限を持っている。


Phearom氏は、クメールタイムズ紙に、2017年から先月までで、819件の建設プロジェクトに対して建設許可が出されていると語った。


同氏は、これまで安全性が確認できない理由から、2つの建物が解体を命じられたと述べた。


「委員会は297の建設現場を確認し、Buon自治区とPi自治区の2つの建設物を取り壊しが確定している。いずれの建築も所有者は中国人だった」と同氏は語った。 


2つの建物は、建物内の亀裂の写真がネット上で広まったことから、調査されたという。


同氏は全ての建築物が検査の対象となる必要は無いという。


「297の建設プロジェクトのうちどれだけの建物が取り壊しになるかされるか名言はできない。建設中の一部の建物は、修復可能か確認するために調査している。」と同氏は続けた。


ただし、Phearom氏は、無許可で建設が進められていた22箇所の建築現場に対して作業停止が命じられたとしている。


「現在の取り組みは将来の災害を防止することに繋がる。既に事故が起きている以上、実施しないわけにはいかない」と同氏は語った。


「委員会の仕事は建設の問題を特定することだ。問題を特定次第、早急に対応する」と同氏は付け加えた。


20日、国土整備・都市化・建設省の広報担当であるSeng Lot氏からはコメントが得られなかった。


20日、国土整備・都市化・建設大臣のChea Sophara氏は声明で、無許可の建設プロジェクトに対して法的措置を講じなければならないと述べた。


「今回の動きで、建物が法的基準と建設基準に沿って建設されることを保証することを目的としている」と同氏は続けた。


20日、シアヌークビルのとある建設現場監督は、自身の建設プロジェクトが安全基準を満たしていないため、解体する必要があると命じられたと語った。


匿名希望の同現場監督は、支柱の設置を中断するように命じられる前に70%の建設は完了していたと語った。


「この建物は、ほぼすべての階でひび割れが見つかった。割れ目が柱で覆われているため、割れ点を特定することもできない」と同氏は続けた。


建物の所有者が鉄の柱をコンクリートに置き換えようとしたが、既に遅かったと同氏は語る。


「建物の取り壊しが命じられた。 所有者にとって大きな損失になるだろう」と続けた。

 


20日、Affiliated Network for Social Accountability(ANSA)のSan Chey氏は政府に対してプレシアヌークの粗末な建設プロジェクトに対しては強行的に動いて欲しいと語った。


「当局は他の外国人に州への投資を促すためにも、特定の国から来る外国人を制限することを検討すべきだと思う」と同氏は語った。

 

出典:KHMER TIMES

 

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