国防省、ランシー氏阻止にカンボジア王国軍を導入

国防省、ランシー氏阻止にカンボジア王国軍を導入
2019年10月16日 00時00分 公開
国防省、ランシー氏阻止にカンボジア王国軍を導入

<15日の記念イベントに参加する軍人の様子(写真提供:KT/Khem Sovannara)>


14日、Tea Banh国防大臣はカンボジア王国軍(RCAF)に対してサム・ランシー氏が来月カンボジアに戻る事に起因して計画されているクーデターを防ぐよう命じた。


戦力と結束を示すために戦車や兵士が動員された14日のB70部隊結成記念式の中、Banh大臣は国家軍警察のSao Sokha長官や軍のHun Manet長官、RCAFの上級職員の前で今回の命令を発表した。


現在追放中のランシー氏は11月9日にカンボジアに戻る計画を立てている事を発表し、自身の「nine fingers」キャンペーンに参加するよう市民に呼びかけた。政府は、この動きをクーデターとして捉えている。


Banh大臣はカンボジアに不安定をもたらすクーデータがランシー氏によって先導されており、外国に支援されていると述べた。

「我々はランシー氏らが既に危険状態にあると判断した。計画はランシー氏と支持者によって先導されている。我々は法の施行をしなければならない。クーデターと阻止し、活動を瓦解しなければ安全と平和を維持できない」とBanh大臣は語った。


また、Banh大臣は軍と政府はランシー氏はカンボジアを救おうとしている訳ではなく、政府転覆を画策しているだけだと強調した。


「カンボジアは平和であるため、フンセン首相の逮捕をランシー氏は目論んでいる」とBanh大臣は話した。


Banh大臣によると、ランシー氏の計画を支持するものは全員逮捕されるという。 


「ランシー氏の行いは法に記載された表現の自由とは異なる。ランシー氏は軍事勢力を持って政府に銃口を向け、カンボジアを侮辱した。ランシー氏と支持者の計画は阻止しなくてはならない。」


「RCAFにとって安全を脅かす事象に対抗する必要がある。我々は迅速に対策を講じなくてはならない」とBanh大臣は語った。

 

14日、軍の副長官兼B70部隊の隊長であるMao Sophann氏はRCAFは政府とカンボジアを守ると話し、国を先導するフンセン首相に対する信頼を示した。


「RCAFは国、宗教、そして国王を死守する事を目的としている。RCAFは平和と政治の安定性を維持するために政府を守る。我々は命令に対して敬意を持って、平和を脅かす存在を排除する」と Sophann氏は話した。


14日、政治評論家のLao Mong Hay氏は命令について馬鹿げていると批判した。


Hay氏はランシー氏や支持者を逮捕するために軍を導入する必要は全くないと述べた。


「ランシー氏の帰国に対して、国の軍事組織や他の組織まで使うのは馬鹿げている。大々的に軍事力を使うよりも法執行官が手続きのみで対応した方が合理的だ」とHay氏は続けた。

出典:KHMER TIMES

 

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