カンボジア国立銀行、新カリキュラムに金融教育を導入か

2017年09月27日 00時00分公開

中央銀行は昨日、金融リテラシーを促進するための新しい学問カリキュラムをまもなく最終決定すると発表した。2019年度初めに全国の学校に取り入れることを目標としている。

カンボジア国立銀行（NBC）のチア・セリー事務局長は昨日、カンボジアの学校における金融教育に関する専門講習会で、「今回の新しいカリキュラムは、若い時期に金融リテラシーの知識を高める助けになるだろう。」と語った。

同氏は、新しいカリキュラムはまだ作成中であると付け加え、NBC(カンボジア国立銀行)は、授業計画の中に題材をどのように導入するかについてのフィードバックを得るために、講師との一連の協議会や講習会を開催しながら、カリキュラムを最終決定する予定だという。

また、カリキュラムの価値を十分に理解するためには、教師も研修コースに参加する必要があると同氏は述べた。

「我々は、このプログラムにより、学生が基礎金利率の計算方法を学び、（金融サービスを利用している場合）債務や権利を理解する助けとなることを期待している。」

セリー氏は、30歳未満の人口が3分の2近くを占めるカンボジアでは、若者の金融リテラシーを改善することが重要であると強調した。

これは、優秀な学生を金融部門に導き、全国的な経済活動を促進する上で重要な役割を果たすだろう。

「カンボジアの金融部門は、若者の参加が非常に欠かせないため、若者は財務管理の概念について十分に教育されるべきだ」と同氏は述べた。

NBC(カンボジア国立銀行)は、教育・青少年・スポーツ省（MoEYS）の関係者や開発パートナーらと協力して、貯蓄、融資、財務管理ツールの概念を初等・中等学校レベルの学生に教えるカリキュラムを設計している。

教育・青少年・スポーツ省の教育部副部長であるモック・サロム氏は、カリキュラムは数学、家計学、およびライフスキルを含む3つの既存の科目に統合されるだろうと述べた。

「我々は、子供たちにお金を上手く管理し、貯蓄の意味を理解するように教育することによって、金融部門の知識を育てようとしている」と同氏は語った。

「明確な財務計画が立てば、人生は成功し、その繁栄を楽しむことができる」

NBC(カンボジア国立銀行)は3月、全国の小学校に教育的な漫画セットを配布し、「Let's Talk Money(お金と話そう)！」キャンペーンを開始した。

この本は、オーストラリアのNGO団体「グッドリターン（Good Return）」と協力して開発されたという。

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