カンボジア:2020年の不動産は成長鈍化か

カンボジア:2020年の不動産は成長鈍化か
2020年04月29日 00時00分 公開
カンボジア:2020年の不動産は成長鈍化か

<写真: KT/Pann Rachana>

 

カンボジア国立銀行が発表した年次報告書「銀行監督報告書2019」によると、2019年のカンボジアの不動部門への海外直接投資(FDI)の流入額は4億3730万ドル(約504億円)と推定された。

 

2019年のカンボジアの不動部門への海外直接投資(FDI)の流入額が最も多かったのは中国で全体の58.8%に値する2億6200万ドル(約279億円)以上を占めた。

 

 

2番目に多かったのはシンガポールで、全体の15.2%に値する6775万ドル(約72億2000万円)、それに続きアメリカが5350万ドル(約57億円)、韓国が2725万ドル(約29億円)、日本が1550万ドル(約16億5000万円)、その他の国が1950万ドル(約20億7700万円)であった。

カンボジア国立銀行の報告書によると、2019年末までの不動部門に対する銀行部門と金融部門の貸し出し増加はそれぞれ37.9%と13.9%だった。

不動部門における銀行部門の市場シェアは合計251億ドル(約2兆6743億円)の貸出金融資産のうち24.8%だった。

 

不動部門への貸し出しは、主に建設や個人住宅ローンなどに用いられる。貸し出しの伸び率は、個人住宅ローンが41.7%、不動産活動が43. 3%、建設が27. 6%となっている。

Century 21 Cambodiaのエグゼクティブ・ディレクターのGrace Rachny Fong氏は、クメールタイムズ紙に対して「来年1月までに7万ドル未満と評価されたすべての住宅の印紙税(税率4%)を免除する政府の措置は、買い手と売り手が売り上げの伸びにつながっている。そのため、不動産市場は強力だ。」と話した。

また、Grace Rachny Fong氏は「ほとんどの買い手は住むために家を購入する。」と話し、カンボジア国立銀行の融資緩和策に沿って、一部の銀行は返済について顧客と合意しており、新型コロナウイルスの危機でも顧客を見つけることができるという。

 

カンボジア国土管理・都市計画・建設省によると、2020年1月〜2月の建設部門における承認された投資は強力な成長を維持しているという。

総額20億ドル相当(約2130億円)にも及ぶ728のプロジェクトが承認され、前年同時期に比べると、47%増加しているという。

しかし、新型コロナウイルスに伴う問題や金融・銀行部門への影響、経済への世界規模の影響によって国際的な投資家が苦境に追い込まれているため、2020年3月は成長が鈍化することが予測されている。

 

 

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