HIV感染対策へ　カンボジア保健省が新たな数値目標を設定

 

カンボジアは国連の定めたHIVに関する目標を、当初の目標期間より３年早く達成し、今回新たにHIV感染を予防するための目標を掲げた。
 

保健省のモーム・ブンヘーン大臣は、カンボジアが90-90-90という数値目標を達成したことを金曜日に公表した。
 
この数値は、HIVに感染している人々のうちの90％が、自身のHIV感染状況を認識していることを意味する。
 

同時に、HIVと診断された人々のうち90％は、抗レトロウィルス治療を継続すべきであると発表した。
そして、これらのうち90％はウイルスの抑制が必要となるという。
 

ブンヘーン氏は、カンボジアは2020年までに95-95-95目標を達成するか、2030年までにAIDSとHIVを排除することを目指すと述べた。
 
「HIVを防止し、治療を受けてもらうためにHIVに感染している人々を特定しなければならない」と同氏は続けた。

 
「我々は、夫から妻、妻から子供、男性と性行為の経験がある男性、薬物使用者、そしてセックスワーカーなどからのHIV感染の拡散を防ぎたい」と同氏は付け加えた。
 


カンボジアの国連合同エイズ計画(UNAIDS)のブラダンカ・アンドリーヴァ氏は、カンボジアは英国、シンガポール、スウェーデン、デンマークなどと同様に90-90-90の数値目標を達成した国のひとつであると述べた。
 
「今回のカンボジアの成功は、世界中から賞賛を受けた。ウイルスに感染した人々に対して、治療を行い、病気に立ち向かい続けるよう彼らに促すつもりだ」と述べた。
 


昨日発表された国連合同エイズ計画(UNAIDS)の報告によると、同国のHIV感染者のうち5万7000人は、抗レトロウィルス治療を受けており、感染したと推測される人々の約80％に相当するという。

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