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<写真:khmertimeskh.com>
国連は、児童強姦事件で有罪判決を受けた警察官の収監が長年実施されなかったとして、カンボジア政府に司法の実効性確保と不処罰の解消を求めた。
今週公表された国連女性差別撤廃委員会(CEDAW委員会)の決定によると、同国当局は最高裁が有罪を確定した後も加害者を拘束せず、被害者に対する保護や救済措置を十分に提供しなかったとして、権利侵害が認定された。
最終判断から約10年が経過しても、加害者は刑に服しておらず、賠償も履行していない。
本件は、女性差別撤廃条約の選択議定書に基づきカンボジアに対して審理された初の個人通報である。
被害者とされる「CY」は2010年、プレアシアヌーク州で48歳の警察官から繰り返し性的暴行を受けた。当時11歳で、知的障害があるとみなされていた。
家族が被害を届け出た後も、捜査や裁判は長期にわたり遅延し、差別的な扱いや法執行の不備があったと委員会は指摘した。
加害者関係者が告訴取り下げや金銭解決を迫った疑い、司法への介入や贈収賄の疑惑についても十分な調査は行われなかった。
4年以上の審理を経て地裁は罪名を引き下げ、最低刑を科したが、その後控訴審は強姦罪を復活させ、2016年に最高裁がこれを支持した。
一方で逮捕状は取り消され、加害者は拘束されなかった。
委員会は、迅速かつ公平な捜査が行われず、性別や年齢、障害に関する有害な固定観念に依拠した判断や不十分な量刑、最終判決の不履行があったと結論づけた。
委員のランギタ・デ・シルバ・デ・アルウィス氏は、本件を司法制度における根深い差別の例と指摘し、被害者が手続きの各段階で保護されなかったと述べた。
決定を受け、国内外の60以上の市民団体が声明を発表し、政府に対し迅速な対応を求めた。司法省関係者からのコメントは得られていない。
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