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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの不動産市場で、ホテル運営と組み合わせた投資形態「コンドテル」が新たな選択肢として関心を集めている。
同モデルは「コンドミニアム・ホテル」の略で、建物内の一室を個人が所有しつつ、宿泊施設として専門の管理会社が運営する仕組みである。
東南アジアではプーケットやマニラ、ホーチミン市などで普及しているが、カンボジアではまだ一般的とは言えない。
従来の不動産投資は物件を購入し、長期賃貸によって賃料収入と資産価値の上昇を狙うのが主流である。
一方、コンドテルは短期滞在向け運営に特化し、価格設定や販売チャネル、顧客サービスなどホテル型の管理手法を用いて稼働率と収益の最大化を図る点が特徴である。
条件次第では、長期賃貸を上回る収益が見込まれる場合もある。
また、多くのコンドテルでは所有者が年間数週間、自身の物件に滞在できる仕組みを採用しており、投資と個人利用を両立できる点も特徴である。
運営は専門会社が担うため、所有者は日常的な管理業務から解放される。
立地や設備、運営の質が収益性を左右する点は一般の不動産と同様であり、すべての案件が同様の成果を上げるわけではない。
特に観光やビジネス需要が年間を通じて見込める地域で導入が進んでいる。
プノンペンでは中心部のBKK1地区が有力な立地とされる。同地区は大使館や国際機関、飲食店、オフィスなどが集積し、居住者と訪問者双方にとって利便性が高い。
観光依存度の高いシェムリアップとは異なり、首都はビジネスや外交関係者など多様な需要を背景に安定した宿泊需要がある。
コンドテルは一般的なホテルに比べて広い居住空間やキッチン、洗濯設備を備える場合が多く、長期滞在者や出張者、家族利用などに適した選択肢とされる。
こうした需要の拡大が短期滞在型投資モデルの普及を後押ししている。
プノンペンのBKK1地区にある「タイムスクエア9」内の「ザ・ギャツビー」は、その一例である。
開発はメガキム・ワールド・コーポレーションが手掛け、6階から39階にコンドテル専用区画を設ける。
購入者は最長10年、年利10%の固定金利による分割払いが利用可能で、年間2週間の自己利用も認められている。
コンドテルがカンボジアでどの程度普及するかは不透明であるが、地域市場での実績を踏まえ、従来の長期賃貸とは異なる投資手法として注目されている。
プノンペンの都市機能の拡充に伴い、短期滞在型の宿泊需要は今後も一定の役割を担うとみられる。
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