カンボジア不動産市場、回復の兆しも成長は鈍化

カンボジア不動産市場、回復の兆しも成長は鈍化
2026年02月23日(月)00時00分 公開
カンボジア不動産市場、回復の兆しも成長は鈍化

<写真:khmertimeskh.com>


カンボジアの不動産市場は回復基調にある。Khmer Timesによれば、2025年の住宅販売件数は前年比30.5%増となり、前年の18%減から大きく反転した。


手頃な頭金で購入可能な物件への需要拡大が背景にある。


一方で、市場全体の成長率は鈍化している。National Bank of Cambodiaの2025年年次報告書によると、不動産部門の成長率は0.5%と、前年の0.9%から低下した。


住宅販売は増加したものの、分譲マンション販売は19.6%減と、前年の35.6%増から減速している。


首都プノンペンでは価格調整が進み、投資機会が広がっている。住宅価格指数は全国平均で3.4%下落し、プノンペンでは3.6%、地方部では1.9%の下落となった。


価格の下落は、実需層にとって購入の好機となっている。


不動産開発会社SAM SN Groupのサム・ソクノウン社長は、市場が停滞しているとの見方に異を唱える。


1万7000~4万9000ドルの手頃な価格帯の住宅やコンドミニアムは、若年層やファミリー層からの需要が堅調であると指摘する。


高級ヴィラの需要は2019年以前と比べ弱含んでいるが、政府高官や富裕層による実需は継続している。


主要道路沿いの商業用地は、2019年以前の水準より3~5割安い価格で取引されている。


工場や倉庫向けの工業用地も首都近郊州を中心に底堅い需要があるが、買い手は1㎡当たり10ドル未満を求めるなど、選別姿勢を強めている。


農業関連用地については、1㎡3ドル以下の安価な区画に需要が限定されている。


中心部の高級コンドミニアムにも一定の引き合いはあるが、購入層は限られている。銀行による低利融資や、開発業者による直接分割払い制度が、購入判断を後押ししている。


土地管理・都市計画・建設省および中央銀行は、開発業者との直接分割払い制度や有利な条件での借り換えの活用を促している。


業界関係者は、コロナ禍後の経済環境の下では「手頃さ」と実需に根差した投資が、2026年の市場動向を左右するとの見方を示している。

 

 

 

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