観光再建へ静かな戦略転換、ウェルネス重視で米市場開拓

観光再建へ静かな戦略転換、ウェルネス重視で米市場開拓
2026年02月19日(木)00時00分 公開
観光再建へ静かな戦略転換、ウェルネス重視で米市場開拓

<写真:khmertimeskh.com>


米経済誌Forbesは2月16日付の記事で、カンボジアが観光産業の再建と再定位を静かに進めていると報じた。大量誘客型から脱却し、ウェルネスやマインドフルネス、ゆとりある旅行形態へと軸足を移す戦略が、米国市場で関心を集めつつあると分析している。


記事によれば、カンボジアの年間訪問者数約670万人のうち、米国人の割合は3~4%にとどまる。執筆したジュディ・コウツキー氏は、その背景について、同国の魅力不足ではなく認知度の問題であると指摘する。


多くの米国人にとってカンボジアは渡航先の有力な選択肢として十分に認識されておらず、想起されるとしても世界遺産アンコール・ワットに限定される傾向があるという。


こうした状況を踏まえ、カンボジア政府と観光当局は観光政策の多角化を進めている。


カンボジア観光局のミネア・キム最高経営責任者(CEO)は、商業化が急速に進む世界情勢のなかで、カンボジアは比較的商業化の度合いが低く、ゆったりとした旅を志向する旅行者に適した目的地であると強調する。


カルダモン山脈やメコン川流域、沿岸の島嶼部などでは、自然と文化を軸とした体験が可能であるとしている。


国内では、瞑想やウェルネスをテーマとするリトリート施設も増加している。デジタル機器から離れる時間や自己内省の機会を提供し、心身の回復を重視する旅行需要を取り込む動きが広がっている。


インフラ整備も着実に進展している。首都近郊では総工費約20億ドルを投じたテチョ国際空港が開業し、長距離路線の拡充と国際的なアクセス向上が期待される。老朽化した旧プノンペン空港に代わる拠点として機能する見通しである。


地方では道路改修が進み、域内移動の利便性が高まった。さらに2023年にはシェムリアップ・アンコール国際空港が開業し、観光都市シェムリアップの受け入れ体制も強化された。


記事は、東南アジアを短期間で名所を巡る旅行先と捉えがちな米国人にとって、カンボジアは対照的な選択肢を提示していると結論付ける。


混雑の少なさや深い文化体験、拡大する健康志向型観光の環境が新たな魅力となり得るとし、アンコール・ワットは依然として玄関口であるものの、最終目的地はそれにとどまらないとの見方を示している。

 

 

 

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