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<写真:khmertimeskh.com>
インドでニパウイルス感染例が報告されたことを受け、カンボジア保健省は国内での感染は確認されていないものの、感染拡大に備えた警戒態勢を強化している。
ニパウイルスは、コウモリを自然宿主とする高致死性のウイルスであり、感染動物との接触、汚染された果物や椰子の樹液の摂取、さらには患者の体液を介して人に感染する。
感染後は呼吸器障害や脳炎を引き起こし、致死率は40〜70%と極めて高い。現時点では特効薬やワクチンは開発されておらず、早期の対応が求められる感染症である。
2026年1月23日時点で、インド東部の西ベンガル州では5人の感染が確認されており、約100人が隔離措置を受けている。
特に州都コルカタ近郊での発生により、地域住民の不安が高まっている。
一方、カンボジアでは2025年末以降、インドからの観光客が急増している。
エアカンボジアによるニューデリー〜プノンペン直行便や、インディゴ航空によるコルカタ〜シェムリアップ便の開設がその背景にある。
アンコールツアーガイド協会も、航空路線の拡充に伴い、インド人観光客の顕著な増加を報告している。
こうした状況を踏まえ、カンボジア疾病管理センター(CDC)は監視体制の強化を発表した。
「国内での感染例は現在確認されていないが、万が一に備えて即時対応可能な体制を整えている」との声明を出している。
保健省は国民に対し、こまめな手洗いの励行、病気の動物との接触回避、汚染の可能性がある果物や椰子の樹液の摂取を控えるように呼びかけている。
また、動物や体液などに触れる際には防護具の着用を推奨しており、予防措置の徹底が求められている。
カンボジア美徳医学協会のオウチ・ウティ会長も今回の対応強化を支持し「このウイルスは貧富に関係なく誰にでも感染するリスクがある。地域社会への注意喚起が重要であり、政府と国民が一体となって感染拡大を防ぐべきだ」との考えを示している。
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