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<写真:Khmer Times>
カンボジア保健省は、雨季の本格化に伴い全国でデング熱の感染が急増しているとして、国民に対して強い警戒と予防行動を呼びかけている。
感染者数は4月下旬以降、継続的に増加傾向にあり、今後さらなる拡大が懸念されている。
感染拡大の主因は、不要となった自動車やバイクのタイヤ、ココナツの殻、瓶、プラスチック容器、花瓶、バケツといった容器に溜まった雨水である。
これらはデング熱ウイルスを媒介するネッタイシマカの繁殖地となっており、身近な場所が感染の温床になっている。
保健省は、住民や地方自治体、建設現場の管理者に対し、週に一度の貯水容器の清掃と密閉、ボウフラ駆除剤の使用、水生魚の導入など、複数の予防策を徹底するように求めている。
あわせて「わが家は水たまりのない模範家庭」というスローガンのもと、家庭内外の水たまり除去を生活習慣として定着させるように奨励している。
感染の早期対応も重要視されており、体温が39〜40度に達する高熱が出た場合には、48時間以内に医療機関を受診するように呼びかけられている。
デング熱が疑われる症状がある場合には、保健省の緊急ホットライン「115」への通報も可能である。
特に注意が必要とされているのは建設現場であり、そこが蚊の大量発生源となるリスクが高いため、衛生管理の徹底が求められている。
また、中古タイヤを扱う業者に対しても、雨水の滞留を防ぐための適切な管理が義務づけられている。
このほかの予防策として、日中・夜間を問わず蚊帳の使用、薄手の長袖衣類の着用、虫除けスプレーの活用などが推奨されており、日常生活における意識的な行動が感染拡大を防ぐ鍵となる。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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