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<写真:Khmer Times>
国連世界食糧計画(WFP)が発表した最新の市場監視報告によれば、2025年3月から5月にかけてのカンボジアにおける基本食品バスケット(BFB)の平均価格は、前年同期比で5.1%の下落となった。
これは一部食品の価格低下によるものであり、一般家庭への経済的負担の軽減を示す結果となっている。
報告書によると、BFBの月額平均コストは1人あたり約10万5000リエルであった。
中でも混合米の価格が引き続き下落傾向を示し、5月の平均価格は2100リエルにまで低下した。
これは前年同月比で20%を超える減少であり、インドによるコメ輸出禁止措置が発動される以前の水準に戻った形である。
一方、野菜油や脂身付き豚肉など一部品目では価格の上昇が見られたが、他の品目の価格が下落したことにより、全体としてのBFB価格は下落基調となった。
地域別に見ると、都市部の市場においてやや大きな価格の下落が観測されたが、農村部との価格差は限定的であった。
主要な食品の動向としては、空芯菜が季節変動や供給の不安定さにより価格が大きく変動したのに対し、アヒルの卵や雷魚は安定した価格を維持した。
また、サツマイモについてはわずかな値下がりが見られ、3月の平均価格2570リエルから5月には2360リエルに下落した。
一方、同期間中のプノンペンでは消費者物価指数(CPI)および食品価格指数(FPI)が上昇した。
2025年3月の総合インフレ率は3.7%、食品価格の上昇率は5.2%に達し、食品および非食品の主要品目の価格上昇が背景にあると分析されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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