カンボジアの消費者物価指数、1月のインフレ率が6.0%に上昇

カンボジアの消費者物価指数、1月のインフレ率が6.0%に上昇
2025年02月26日(水)00時00分 公開
カンボジアの消費者物価指数、1月のインフレ率が6.0%に上昇

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア政府は、2025年1月の消費者物価指数(CPI、総合インフレ率)が前年同月比で6.0%に達したと発表した。食品、ノンアルコール飲料、外食サービスの価格上昇が主な要因となっている。

 

このデータは、計画省傘下の国家統計局(NIS)とカンボジア国立銀行(NBC)が共同で作成し、NBCの公式ウェブサイトで公表された。報告によると、1月の総合インフレ率は6.0%を超え、コアインフレ率は4.8%、食品インフレ率は3.7%、石油関連品目を除くインフレ率は6.7%に上昇した。

 

主要な消費財・サービスの中で最も大きな上昇率を示したのは「衣類・履物」で10.4%増加した。次いで「食品・ノンアルコール飲料」が7.8%、「娯楽・文化」が5.4%、「レストラン」が5.0%、「教育」が4.8%の上昇を記録している。

 

また「その他の商品・サービス」が4.2%、「アルコール飲料・たばこ・麻薬類」が4.0%、「住宅・水道・電気・ガス・その他燃料」が3.9%、「家具・家庭用品・家庭維持費」が3.4%、「医療」が2.3%、「通信」が0.5%上昇した。

 

一方、12の主要グループの中で「交通」分野のみが0.4%の下落を記録している。

 

NBCは、インフレ率が消費者や経済主体の購買力に影響を与えるため、価格変動を監視する重要なマクロ経済指標であると強調した。1月のインフレ率は特に食品、ノンアルコール飲料、レストラン価格の上昇が主因であると説明している。

 

また、2月17日に発表されたNBCの年次報告によると、カンボジアのインフレ率は2025年に2.6%の穏やかな水準を維持すると予測されており、前年から0.8ポイントの上昇が見込まれている。

 

この報告では、カンボジア経済は引き続き衣料品輸出の成長と非衣料品製品の拡大によって支えられると分析されている。観光業や農業部門も安定した成長を見せる一方、建設・不動産部門は依然として低迷している。

 

カンボジア王立アカデミーの経済研究者ホン・ヴァナック氏は、1月のインフレ率上昇について、正月行事やイベントによる一時的な影響が考えられると指摘している。

 

2024年のインフレ率は2023年に比べて0.8%の上昇にとどまっており、NBCは当初、2025年の成長率を2〜3%と予測していた。しかし、1月の祭りやイベントが影響してインフレ率が一時的に高くなったとみられている。

 

ヴァナック氏は「今後数カ月間でインフレ率は1〜2%以下に低下し、最終的には予測通り平均2.6%に落ち着くと期待している」と述べている。

 

また、地元市場での食品、野菜、果物の価格は大きく変動していないものの、工業製品の価格上昇が全体のインフレ率に影響を与えた可能性があるという。

 

 

 

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