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<写真:Khmer Times>
タイ陸軍は6月23日夜、カンボジアとの国境に設置されている複数の恒久および臨時の検問所について、人道目的を除くすべての通行を禁止する措置を発表した。
措置は軍の公式Facebookページなどを通じて公表されたものである。
通行禁止の対象となったのは、スリン県チョンチョム、シーサケート県チョンサンガム、ブリラム県チョンサイタクに加え、チャンタブリー県のバンラエム、バンパッカット、バンサブタリー、バンスアンサム、トラート県のバンハットレックおよびバンマムアンなどの検問所である。
いずれもタイ陸軍第2管区が発令した特別命令に基づき、観光や商業目的を含む全車両および全ての人の通行が一時停止された。
ただし、緊急医療への対応、学生の越境通学、生活必需品の輸送といった人道目的に限っては、一部通行が認められる。
今回の措置の背景には、カンボジア軍がタイ領内とされる地域で哨戒活動を行ったり、地形を改変したりするなど、領土侵犯に該当する可能性のある行為を続けているとの情報がある。
特に、両国間で領有権を巡る歴史的対立があるプラサット・タムアンおよびプラサット・タクワイ遺跡周辺では、象徴的なデモ行為が確認されており、タイ側は強く反発している。
加えて、国境地帯では国際的な詐欺グループや犯罪組織の活動が活発化しているとの報告もあり、今回の措置にはそうした動きへの警戒と抗議の意も含まれている。
タイとカンボジアの国境問題はこれまでも両国関係の不安定要因となっており、今回の通行制限が地域の緊張を再び高める可能性がある。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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