タイとの国境紛争、フェイクニュースが急増

タイとの国境紛争、フェイクニュースが急増
2025年07月04日(金)00時00分 公開
タイとの国境紛争、フェイクニュースが急増

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア情報省は、2025年前半に確認された偽情報の件数が約1800件に上ったことを発表した。

 

中でも5月末以降に緊張が続いているタイとの国境紛争に関連する虚偽報道が顕著に増加しており、その件数は180件を超えた。

 

同省によれば、こうした偽情報の多くは人工知能(AI)を用いて生成されており、国家指導者や政府機関、さらには一般市民になりすました手法が多く見られる。

 

AIを悪用した情報は、個人の権利やプライバシーの侵害にとどまらず、国家指導者の名誉を著しく傷つけるものとして深刻な問題と認識されている。

 

情報省のテップ・アスナリス報道官は、国境問題をめぐる偽情報がほぼ毎日のように発信されていると指摘し、特にSNSや国外から流入する情報の割合が高いと述べた。

 

さらに、タイを含む海外の報道関係者に対して「ジャーナリズム倫理に欠けている」と批判を展開し、一部の外国メディアが過激派的な政治的意図を持って情報を操作していると非難した。

 

その結果、国内外における報道全体の信頼性が損なわれつつあると警鐘を鳴らしている。

 

情報省はまた、誇張や歪曲、倫理に欠けた情報源による未確認ニュースの拡散が、国境地域で任務にあたる治安当局の安全や、国際関係の安定に深刻な影響を及ぼす可能性があると強調した。

 

国民に対しては、情報の真偽を見極め、無責任な拡散を避けるように慎重な対応を呼びかけている。

 

 

 

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