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<写真:Khmer Times>
カンボジア民間航空事務局(SSCA)と日本の国土交通省は、両国間における航空路線運航に関する覚書(MoU)を締結した。
調印式はプノンペンにて執り行われ、SSCAのマオ・ハバンナル長官と日本側高官が署名した。
今回の合意に基づき、カンボジアの国営航空会社である「エア・カンボジア」は、中国を経由して大阪および東京への定期便を運航する計画を進めている。
SSCAの報道官シン・チャンセレイ・ヴタ氏によれば、運航開始には引き続き関係機関との調整や許認可手続きが必要とされている。
これまで、両国間を結ぶ直行便は全日本空輸(ANA)によって運航されていたが、新型コロナウイルスの影響により運航は休止されたままである。
カンボジア政府はANAに対し直行便の再開を求めているが、現在の市場環境を踏まえ、再開の目途は立っていない。
このような状況下で、エア・カンボジアによる新路線計画は、日カンボジア間の航空サービス再開に向けた重要な第一歩となる。
カンボジアでは現在、首都近郊で新たな国際空港「テチョ国際空港」の建設が進められており、将来的には地域の航空ハブとしての機能を担うことが期待されている。
SSCAの発表によれば、2025年1月から5月にかけてのカンボジア国内の航空旅客数は304万人に達し、前年同期比で18%の増加を記録した。
また、同期間中に国内外の航空会社が運航した便数は2万7670便で、前年比14%増であった。通年では前年比20%増の750万人が空路での入国を果たすと見込まれている。
カンボジア観光省の統計によると、2024年に同国を訪れた日本人観光客数は11万2718人で、前年から30%増加している。
今後の航空ネットワークの拡充により、観光振興および経済交流のさらなる活性化が期待されている。
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