カンボジアがオンライン詐欺の温床、2年間で約5000人を逮捕

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア内務省は過去2年間にわたり47件のオンライン詐欺拠点を摘発し、合計4840人を逮捕したと発表した。

この発表は内務省で行われた記者会見において、オンライン詐欺対策委員会の委員長も務めるソク・パール国務長官によって行われたものである。

逮捕者は27の国籍に及び、そのうち579人が女性であった。

主に摘発されたのは詐欺行為の実行犯および共犯者であり、人身売買の被害者として公式に認定されたのは214人にとどまった。

最も多く逮捕されたのは中国籍の者であり、すべての逮捕者が外国人であったため、この問題が国際的な広がりを持つことが明らかとなっている。

当局は違法行為が確認された者に対し、法的手続きを経た上で本国への送還を実施する方針であり、移民総局との連携を強化している。

さらに、新たに専門調査チームを編成し、摘発の強化および関係者の起訴に取り組む姿勢を明確にしている。

国家人身売買対策委員会によれば、カンボジア政府はサイバーセキュリティおよび人身売買対策を国家安全保障上の重要課題と位置づけ、近隣諸国との協力体制の強化を進めている。

こうした対策は、フン・マネット首相を議長とする高官レベルのタスクフォースによって主導されており、詐欺行為の予防および撲滅に向けた戦略的対応が継続されている。

ラインでニュースを受信する