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<写真:Khmer Times>
カンボジア税関総局(GDCE)の報告によれば、2025年上半期におけるカンボジアと主要20貿易相手国との貿易総額は305億7000万ドルに達し、前年同期比で17.2%の増加となった。
輸出額は142億9000万ドルで16.2%増、輸入額は162億8000万ドルで18%の伸びを記録し、貿易赤字は19億9000万ドルに拡大した。
最大の貿易相手国である中国との貿易額は92億7000万ドルにのぼり、前年同期比で26.9%の増加を示した。
中国からの輸入が87億8000万ドルと31.2%増加した一方で、対中輸出は7億5060万ドルにとどまり、7.9%の減少となった。
米国との貿易も拡大しており、総額は56億9000万ドルで25.7%の伸びを見せた。カンボジアからの対米輸出は55億2000万ドル、輸入は1億6490万ドルであった。
そのほか、ベトナムとの貿易額は43億4000万ドル、タイは21億9000万ドル、日本は12億2000万ドルとなり、いずれも主要な貿易相手国として存在感を示している。
輸出の主力品目は衣料品、履物、農産物、自転車、旅行用品などであり、製造業の回復力が依然として堅調であることを示している。
一方、原材料や機械、消費財の輸入増は、国内における消費需要と生産活動の活発化を反映している。
中国との貿易赤字の拡大は懸念材料であるが、カンボジア政府は輸出市場の多角化や高付加価値産業への投資促進、貿易円滑化、規制改革、物流インフラの整備などを通じて、国際競争力の強化を目指している。
シアヌークビルの深水港整備やフナン・テチョ運河建設計画といった大型インフラ事業も進行中であり、これらは将来的な貿易拡大への布石となる。
カンボジア中国商会の副会長であるロル・ヴィチェット氏は「安定した購買力と若く熟練した労働力に支えられた持続的な貿易成長は、政府の戦略的政策の成果である」と評価している。
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