カンボジアで食中毒になる危険性|ホットドッグが死因の可能性に!?

カンボジアで食中毒になる危険性|ホットドッグが死因の可能性に!?
カンボジアで食中毒になる危険性|ホットドッグが死因の可能性に!?

2018年6月、カンボジアで食中毒の発生が相次ぎました。クラチェ州では11歳の少女が食中毒様症状を訴え、両親は少女を病院へ搬送しましたが、少女は回復することなく死亡。食中毒の原因は村で購入したホットドッグでした。また、同村では村人が汚染水を飲み100人以上が入院し、13人の死者が出ました。生活には欠かせない水や一見安全そうなホットドッグが誘因となったこれらのニュース。カンボジアで暮らす私たちはどんな方法で安全を守っていけばいいのでしょうか。
 
 

そもそも食中毒とは


食中毒とは有害な化学物質や毒素を含む飲食物を経口摂取し、下痢や嘔吐や発熱などの症状を呈する病気の総称です。因子や物質により細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、科学性食中毒、自然毒性食中毒などに分類されます。一般的に高温多湿の環境下で細菌性中毒の発生件数が多くなります。食中毒のほとんどは細菌性食中毒で、ノロウイルスはその代表例です。食中毒で摂取するウイルスによってはA型肝炎、E型肝炎、ギランバレー症候群など重篤な疾患に罹患する場合があります。
 

感染経路


感染経路は汚染された飲食物を摂取することです。刺身やカットフルーツ、ローカル料理店での飲料水以外でも意外な感染源が私たちの周りには多く存在しています。おにぎりや寿司のシャリはその良い例で、調理者の手についた黄色ブドウ球菌が食物に付着し、増殖することで食中毒を引き起こします。

クラチェ州で少女が亡くなった原因の食べ物となったホットドッグ。これはソーセージ内でボツリヌス菌が繁殖した、もしくは付着した細菌が増殖したことが原因ではないかと推測されます。ボツリヌス菌が繁殖するものの代表例としてはチーズなどの発酵食品、真空パック食品、瓶詰めの食品などが挙げられます。食材自体は新鮮であっても、調味料や香辛料、ドレッシングや油などが細菌の温床となり、食中毒の原因となる場合もあります。
 

 

食中毒を予防する三大原則


清潔を保つ


調理前後の手洗いや調理器具の洗浄はしっかりと行いましょう。

 

菌の増殖を防ぐ

10℃以下では増殖がゆっくりになりマイナス15℃以下で増殖停止すると言われています。そのため、早急に食材を使い切る、調味料は冷蔵庫に入れる、高温多湿を避ける等が有効です。

 

殺菌する(加熱するなど)

75℃以上1分の加熱で菌は死滅するため、食材を十分に加熱することが有効です。ふきんやまな板、調理器具にも細菌やウイルスは付着します。特に、肉や魚、卵を使用した器具は洗浄後に熱湯消毒したり、台所用殺菌剤の使用することも効果的です。



 

予防接種で食中毒を予防できる??


食中毒の原因となる細菌やウイルスによってはA型肝炎、E型肝炎、腸チフス等を発症する場合があり、このうち、A型肝炎や腸チフスは予防接種が非常に効果的です。
 

 

まとめ


予防策が万全であっても疲労などで免疫力が低くなると食中毒にかかりやすくなります。食中毒の初期症状は下痢や嘔気、嘔吐、発熱などです。特異的な治療法はなく、症状に応じた対症療法を行うことが一般的です。抗生物質は原因となる物質が細菌であれば使用しますが、ウイルスの場合は有効ではありません。安易な抗生物質の投与は耐性菌をつけてしまうため推奨できません。予防策が万全であっても疲労などで免疫力が低くなると食中毒にかかりやすくなります。

食中毒の初期症状は下痢や嘔気、嘔吐、発熱などです。特異的な治療法はなく、症状に応じた対症療法を行うことが一般的です。抗生物質は原因となる物質が細菌であれば使用しますが、ウイルスの場合は有効では
症状が激しく、水分摂取もままならないことは回復を遅延させ、頭痛やその他の症状を引き起こします。充分な飲水を行っているつもりでも、不感蒸泄や下痢、嘔吐により体は脱水状態に陥ってしまいます。そのため、体内の水分出納バランスを整えるための輸液加療を行うことも大切です。二次感染を起こさないために、細菌やウイルスが含まれている罹患者の吐物や便には直接触らず、除去した後にアルコール消毒を行いましょう。原因究明のための検査を行い、最適な治療を行うことが重要です。食中毒の初期症状を疑う場合は早めに病院を受診することを推奨します。その他、病気や予防方法について等ご質問があればお気軽にお問い合わせください。


 

【病院情報】

● 住所:No.18, St.302, Sangkat BKK1, Khan Chamkamon, Phnom Penh
● 電話番号: 069-268-060/092-116-613(日本語対応可)
● 診察時間: 月~土 9:00〜18:00    日 9:00〜15:00(大型連休を除く)
● 診察科:総合診療(内科)、皮膚科、耳鼻咽喉科(アレルギー科)、整形外科、消化器科、小児科、婦人科、泌尿器科、形成外科、アンチエイジング治療
● カンボジア(プノンペン)にある日系病院
複数の日本人医師と看護師が常駐・在籍しています。受付をされてから診察を受けお帰りになるまで日本語で対応いたします。また全ての日系海外旅行保険とクレジット付帯保険と提携しており、キャッシュレスサービス対応が可能です。お気軽にお問い合わせください。
● HP: http://siclinic.com/

※この記事に掲載されている情報は2018年7月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

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