カンボジアの薬局は安心・安全?? 現役医師が解説

カンボジアの薬局は安心・安全?? 現役医師が解説
カンボジアの薬局は安心・安全?? 現役医師が解説

ちょっとした体調不良。「体はだるいけど、病院に行くほどでもないし、仕事や家事で時間もない」という時、あなたはどうしますか? 日本では薬局で総合感冒薬等を購入して対処してきた方も多いかもしれませんが、カンボジアの薬局事情はどうなっているのでしょうか?? また、持病があって日本では常に薬を内服していた方はカンボジアではどうすればいいのでしょうか?? 今回はカンボジアの薬局と薬事情について 現役医師が解説します。

 

 

日本とカンボジアでの薬剤入手経路

 

日本での薬剤入手経路

日本で薬剤を入手する方法としては、「病院で処方してもらう」「病院でもらった処方箋を元に薬局で調剤してもらう」「処方箋無しで薬局で購入」の3パターンを挙げることができます。基本的に処方箋無しで日購入できる薬は、薬理作用や副作用が緩やかな上に使用方法も分かりやすいものになっています。

 

カンボジアでの薬剤入手経路

カンボジアでも薬剤の入手経路も日本と同じです。ただし、日本では医師の指示の元でしか入手できない薬もカンボジアでは薬局で購入できます。薬局の店員さんにどんな薬が欲しいのかを伝えることで沢山ある薬の中から薬剤を選んでくれ、薬品代だけ支払えばいいので病院を受診するよりも安価な場合もあります。これだけを聞くと、カンボジアでの薬剤の入手はメリットばかりのように思いますが、たくさんのデメリットも持ち合わせています。

 

 

カンボジアの薬局のメリットとデメリット

 

メリット

  • 病院を受診せずに薬が入手できる。
  • 安価で済むことがある。
  • 1錠単位で薬を購入することができる。

 

デリット

  • 店員は医師ではないため誤った薬を処方することがある。
  • 診察や検査をしていないため本当に正しい薬剤を選択できているのかわからない。
  • 製薬会社がはっきりしていないものや偽物の薬も多く存在する。
  • 副作用が出たときに対処できない。
  • 日本の規格とは違う薬剤が多く、薬理作用が出やすい。
  • 日本では採用されていない薬が多く存在する。
  • 安易な抗生物質等の使用による耐性菌が付きやすい。

 

 

持病をお持ちの方は医療機関の受診を推奨します

 

高血圧や高脂血症や糖尿病などの持病があり、どういった方法で同じ薬を入手すればいいのか等お悩みの方もいると思います。持病をお持ちの方の中には定期的に日本に帰国して病院を受診し、内服薬を入手している方もいます。カンボジアの薬局でも同様の内服薬が手に入る場合もあります。しかし、日本の薬とは規格が違ったり、偽薬の使用で期待する効果が得られなかったり、副作用が強く出てしまったりすることが考えられます。また、疾患によっては定期的な検査を行い、その都度薬剤の調整が必要な場合もあるため、病院へ行って適切な内服薬を入手することを推奨します。

 

 

おわりに

 

カンボジアでの薬剤は簡単に入手できますがそのデメリットも正しく理解しておく必要があります。当院では総合感冒薬や胃腸症状、二日酔い等様々な症状に合わせた薬を常備薬セットとして、患者様に提供しています。また、持病がある方にも事前に連絡をいただくことで日本製の薬品を取り寄せたり、疾患に応じた定期的な検査と治療を行うことも可能です。日本とは異なる衛生状況や医療環境で、健康の保持増進を行っていくためにも適切な薬を選び、適切な医療を受けることが重要です。病気や薬について等、相談やご質問あればお気軽にお問い合わせください。

 

【病院情報】

Sun International Clinic(サンインターナショナルクリニック)
● 住所:No.18, St.302, Sangkat BKK1, Khan Chamkamon, Phnom Penh
● 電話番号: 069-268-060/092-116-613(日本語対応可)
● 診察時間: 月~土 9:00〜18:00    日 9:00〜15:00(大型連休を除く)
● 診察科:総合診療(内科)、皮膚科、耳鼻咽喉科(アレルギー科)、整形外科、消化器科、小児科、婦人科、泌尿器科、形成外科、アンチエイジング治療
● カンボジア(プノンペン)にある日系病院
複数の日本人医師と看護師が常駐・在籍しています。受付をされてから診察を受けお帰りになるまで日本語で対応いたします。また全ての日系海外旅行保険とクレジット付帯保険と提携しており、キャッシュレスサービス対応が可能です。お気軽にお問い合わせください。
● HP: http://siclinic.com/

 

※この記事に掲載されている情報は2018年7月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。

 

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