国境付近の遺跡でタイ兵士が襲撃、タイ側は「観光客の犯行」と主張

国境付近の遺跡でタイ兵士が襲撃、タイ側は「観光客の犯行」と主張
2025年07月15日(火)00時00分 公開
国境付近の遺跡でタイ兵士が襲撃、タイ側は「観光客の犯行」と主張

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア北西部のウドーミエンチェイ州に位置するタ・モアン・トム遺跡で13日午前、カンボジア軍兵士がタイ人によって襲撃される事件が発生した。

 

その後、タイ陸軍は「加害者は軍人ではなく観光客であった」との見解を明らかにしている。

 

事件は13日午前10時頃、カンボジア・タイ国境に近い同遺跡で発生した。

 

現地の目撃者が撮影した映像には、タイ軍の制服を着た人物と私服のタイ人がカンボジア兵に暴行を加える様子が記録されており、加害者らはその後、現場から逃走した。

 

タイ陸軍報道官のウィンタイ・スワリ少将は、公式フェイスブックを通じて「加害者は元軍ボランティアのソンマイ・シー・シュクラナント氏であり、現在はパクトーンチャイ軍人クラブおよびサムットサコーン退役軍人ネットワークの会長職にある」と説明した。

 

観光地で発生した事件であったため、両国の現地部隊間では関係悪化を防ぐための協議が行われたという。

 

事件発生後、カンボジア側の兵士が抗議を行い、タイ側は加害者を同行させたうえで現場で謝罪に応じた。

 

現在、加害者については警察当局により法的手続きが進められている。

 

カンボジアとタイの間では、過去にも国境付近で緊張が高まる事例が繰り返されており、今回の事件が今後の二国間関係に与える影響が注視される。

 

 

 

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