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<写真:Khmer Times>
カンボジアにおいて、タイとの国境緊張により陸路での輸入が停止し、タイ製品の供給が滞っている。
これにより、消費者は長年親しんできたブランドから、国内製品や他国製品への乗り換えを余儀なくされている。
プノンペン市内のスーパーマーケットでは、タイ製の乳製品やインスタント麺、飲料などが次第に棚から消えつつある。
特に、タイ製品の中でも市場シェア30%超を占めていた「ダッチミルク」などの人気商品は入手困難となっており、消費者の間で代替品を探す動きが広がっている。
同市に10年以上居住するスリランカ出身の教員、ジョセフ・デシルバ氏は、「愛用していたMAMAヌードルやOishiのペットボトル茶が手に入らなくなり、日用品の多くがタイ製であったことを改めて実感した」と語った。
一方で、タイ製品を取り扱う輸出業者や現地の製薬・化粧品企業の関係者は、全面的な禁輸措置は実施されていないと説明する。
現時点で制限されているのは主に果物や野菜の輸入であり、供給の滞りは陸路輸送の停止と物流の混乱が主因であるとの見方を示している。
現在は海上輸送に切り替えて対応しているが、港湾の混雑により配送遅延が生じている状況である。
このような中、ベトナム、マレーシア、オーストラリアなどのメーカーが市場への供給を強化しており、カンボジア市場における存在感を高めつつある。
プノンペン市内のスーパーマーケット担当者は「消費者は新たな味に慣れつつあり、これらの製品も徐々に受け入れられていくだろう」と述べた。
国境問題によるサプライチェーンの混乱は多国籍企業にも影響を与えており、今後の市場動向が注目される。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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