日本からカンボジアに移り住むと、生活様式・環境・文化・人間関係など日常生活で様々な違いを経験されている方も多いと思います。
このような状況下では毎日の健康管理が最優先だと思いますが、
ご自身のお肌のメンテナンスは大丈夫でしょうか?
乾季のカンボジアでは思っている以上にお肌に負担がかかっています。
クリニックで患者さんの診察をしていると、お肌の悩みで多いのが、「ニキビ(吹き出物)」「湿疹」「シミ」「しわ」「くすみ」などで、カンボジアに来てから肌トラブルを抱える方も多い印象です。お肌のアンチエイジング・肌質改善に王道はありませんが、日々のスキンケアを見直してみるのもいいかもしれません。単に美容クリームを塗り込むだけがスキンケアではなく、適切なケアの習慣化が最も大切です。
お肌のメンテナンスでは、「肌のバリア機能」を維持することがポイントです。
バリア機能が低下すると、十分な水分を肌に保てず乾燥し、さらに外界からの刺激を受けやすくなります。肌が乾燥することで小じわ・くすみの原因となり、肌が過度に刺激されるとアレルギー性皮膚炎・シミなどの原因となります。
肌のバリア機能が低下する要因には内的要因と外的要因があり、これらの悪化因子を1つずつ解決していくことがスキンケアの目標となります。内的要因としてはストレス・睡眠不足・栄養バランス・運動不足・喫煙などで、外的要因としては紫外線・乾燥・空気中の微粒子汚れなどが挙げられます。
カンボジアで特に気をつけたいのが外的要因への対策です。
紫外線によるダメージは皮膚の炎症を引き起こし、反応性に角質が肥厚します。余分な角質が積み重なると、新しい肌がなかなか表面に出てこられず、ターンオーバーの周期が乱れ、さらに乾燥が進んでしまいます。また、ターンオーバーが滞り、毛穴周辺の角質が厚くなって毛穴が塞がれると、ニキビが生じてしまいます。さらに、汚染した空気や紫外線に肌がさらされ続けると、肌を守るために活性酸素が過剰に発生して酸化による肌ダメージが起こりやすくなります。
カンボジアで生活していると、肌のベタベタ汚れが気になって1日に何度も洗顔したくなりますが、強い洗浄剤で肌をゴシゴシ擦ると角質が摩耗し、肌のバリア機能が低下してしまいます。そして洗顔後は一時的にスッキリしますが、逆に皮脂が過剰に分泌してしまうため、皮脂を好む常在菌が増殖し、脂漏性皮膚炎やニキビなどの肌トラブルが生じやすくなります。一方で皮脂の分泌が少ないと敏感肌やドライスキンになってしまいます。
したがって、肌のバリア機能を保つスキンケアのポイントは、刺激にならない丁寧な洗顔と十分な保湿によって適度な皮脂の分泌環境を整え、肌にダメージを与える紫外線からの防御が極めて重要と言えます。
まずは生活習慣の見直しからスキンケアを始めてみてはいかがでしょうか?
【病院情報】
Sun International Clinic(サン・インターナショナル・クリニック)
● 住所:No.18, St.302, Sangkat BKK1, Khan Chamkamon, Phnom Penh
● 電話番号: 069-268-060/092-116-613(日本語対応可)
● 診察時間: 月~土 9:00〜18:00 日 9:00〜15:00(大型連休を除く)
● 診察科:総合診療(内科)、皮膚科、耳鼻咽喉科(アレルギー科)、整形外科、消化器科、小児科、婦人科、泌尿器科、形成外科、アンチエイジング治療
● カンボジア(プノンペン)にある日系病院
複数の日本人医師と看護師が常駐・在籍しています。受付をされてから診察を受けお帰りになるまで日本語で対応いたします。また全ての日系海外旅行保険とクレジット付帯保険と提携しており、キャッシュレスサービス対応が可能です。お気軽にお問い合わせください。
● HP: http://siclinic.com/
※この記事に掲載されている情報は2018年5月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。