カンボジア企業の62%、今年中に採用を計画

カンボジア企業の62%、今年中に採用を計画
2024年07月04日(昨日)00時00分 公開
カンボジア企業の62%、今年中に採用を計画

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアで実施された調査によれば、62%の企業が2024年に従業員を増やす計画を立てていることが判明した。

 

特に求められるスキルとして、リーダーシップ、品質管理、プロジェクトマネジメントが挙げられている。

 

これは、欧州商工会議所(EuroCham)の最新のスキルギャップ評価レポートによるものである。

 

この調査は、106社の企業が参加したもので、カンボジアのビジネスコミュニティが短期的な経済成長に対して相対的な信頼を持っていることを示している。

 

しかし、一方でスキル不足、特にソフトスキルと技術スキルの不足が問題であることも強調された。

 

採用計画を持つ62%の企業のうち、33%が「最も採用の可能性が高い」と答え、29%が「ある程度採用の可能性が高い」と答えている。

 

しかし、EuroChamの委員会との再確認で、一部の業界では予想を下回る経済成長と回復の遅れにより、新規採用に慎重な姿勢を示していることが報告されている。

 

この調査とレポートは、スイス連邦開発庁(SDC)の委託を受け、Swisscontactによって実施されているスキル開発プログラム(SDP)の一環である。

 

2024年にスタッフを増やす計画のある企業のうち、50%は1~9人の採用を予定し、30%は10~24人の採用を予定している。

 

このように全体的に楽観的な採用環境である一方で、74%の調査回答者がカンボジアでの適格な従業員の採用に課題を感じているという。

 

主な障害として、地域ごとの労働力不足(30%)、全体的なスタッフの未熟さ(30%)、高い給与と福利厚生の期待(20%)、言語能力の問題(10%)、一部の求人に対する応募の少なさ(10%)が挙げられている。

 

回答者が最も顕著なスキルギャップとして挙げたのは、リーダーシップ(8.50%)と品質管理(7.69%)であった。

 

プロジェクトマネジメントと品質管理は、調査対象の5つのセクターすべてで高度に必要なスキルとして認識されており、特に建設(11.96%)、電気(11.53%)、機械(11.42%)のセクターでは、製造(7.44%)や観光・ホスピタリティ(5.96%)に比べて高い割合で挙げられている。

 

これは、これらのセクターがプロジェクトベースの仕事に強く依存していることを示している。

 

一方、回答者の49%がカンボジアに存在するトレーニングオプションを認識していないと答えており、この傾向は特に小規模企業で顕著であった。

 

製造業および観光・ホスピタリティセクターの回答者は、すべてのセクターの中で最もトレーニングオプションの存在を認識していないことが明らかになった。

 

この調査によれば、大企業の44%がトレーニング後に従業員の月給を最大50ドル引き上げる意向を示しており、28%は100ドル以上の引き上げを検討している。

 

一方で、マイクロ、小規模、中規模企業(MSME)の36%はトレーニング後に従業員の月給を最大50ドル引き上げる意向を示しているが、34%は給与変更を予定していない。

 

調査結果に対して、プノンペン王立大学(RUPP)の国際研究公共政策研究所(IISPP)の地政学アナリスト兼講師であるトン・メングデイヴィッド氏は、企業の採用計画の開示は国の経済成長への信頼の強い指標であると述べている。

 

Swisscontactカンボジアのカントリーディレクターであるラジーヴ・プラダン氏は「カンボジアが2030年までに後発開発途上国(LDC)から卒業することを目指す中で、スキルは成長の原動力となる。したがって、この評価は非常にタイムリーである」と述べている。

 

EuroChamの人事委員会の会長であるナラス・チェアブ氏によると、スタッフの学習を支援し投資することで、企業は会社だけでなくビジネスコミュニティ全体に役立つ人材プールを開発することが可能である。

 

繁栄する企業とエンパワーメントされた人々の組み合わせは、カンボジアをより魅力的な場所にし、投資先としても魅力的にする。

 

 

 

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