カンボジア、観光客増加により航空業・観光業への期待増

カンボジアは、東南アジアで最も急速に成長している観光国であり、世界で航空機に搭乗する3分の1の人は、カンボジアの上空を通過していることが明らかになった。

昨年公開された国際航空運送協会（IATA）の年次報告書によると、世界では2015年と比べ7%増の、38億人が民間航空機を利用したという。

カンボジア国家観光連盟のホ・バンディ事務総長は、「カンボジアの各空港はこの高い成長率を活かし、航空業や観光業をさらに発展させることができる。」と述べ、

「地域全体でみると、航空機経由で入国する観光客は増加しており、特に格安航空会社を利用する短期滞在者が多い。」と彼は語った。

観光省によると、カンボジアには昨年500万人以上の外国人観光客が訪れ、GDPの約13％を占める34億ドルもの経済効果を生み出したとのことだ。
 
同氏は、観光客のうち54%が空路でカンボジアに訪れていることから、高い購買力を持っていることが伺えると述べた。

空路経由でのカンボジアへの入国は、政治的、経済的安定を維持している限り、今後も続くと予想される。

カンボジアにある3つの国際空港では、今年8月の時点で前年比25%増となる、合計43社の民間航空会社が定期運航便を運行している。

プノンペン国際空港営業部のヌノ・コスタ氏は、「カンボジアはアジア太平洋地域における、航空機利用者増加の恩恵を大いに受けている。」と述べ、

「オーストラリア、インド、ロシアなどの未開拓市場、日本、フィリピン、中国などの巨大市場を今後は狙っていきたい。」と語った。

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