カンボジア、初の海底通信ケーブル設置へ

カンボジア、初の海底通信ケーブル設置へ
2017年03月15日 00時00分 公開
カンボジア、初の海底通信ケーブル設置へ


カンボジアに初の海底通信ケーブルを設置するため1億ドルの費用が見積もられ、それは既存のネットアクセス可能容量を強化し、低コストで接続速度を大幅に改善することができると、昨日正式に発表された。
全長1,300kmの光ファイバーケーブル装置は、EXECOMの子会社であるカンボジアのTelcothech、マレーシアに本社を置くTelekom Malaysia Berhad、タイに本社を置くSymphony Communication Public会社との合弁会社によって設置されるという。
これはMCT(マレーシア、カンボジア、タイ)ケーブルと呼ばれ、少なくとも1秒30テラビットの容量を持つ。
EZECOM TelcotechのCEOパウル・バランス・ホーガン氏は、MCTケーブルはカンボジアのシアヌークビル、タイのラヨン、マレーシアのクアンタンの3地点から海底ケーブルをつなぐと述べた。
ホーガン氏は「それはカンボジアからマレーシア、タイ、さらにシンガポール、中国の香港そして世界中の国々を直接つないでくれる」と語る。
合弁会社による1億ドルのこの信頼性の高いプロジェクトにより、カンボジアではより早いインターネット通信が可能になり、カンボジアのエンドユーザーまで業界全体に波及していくだろうと加えて述べた。
このプロジェクトはより広い地域に貢献する。近隣諸国はカンボジア国内との連絡を取りやすくなり、それは文化交流、ビジネス協力をしていく際にも役立つだろうという。
また、これはアセアンを統合する目的で行われ、プロジェクトの開始は多国籍企業協力の成功をはっきりと示している。
ホーガン氏は、MCTケーブルはアジア・アメリカゲートウェイのアメリカと東南アジアを結ぶ20,000kmにも及ぶ海底通信ケーブルや、他の海底通信ケーブルとも接続すると述べた。アジア・アメリカゲートウェイの参加企業はカンボジアで唯一Telcothecのみである。
カンボジアの電気通信管理局のモア・チャクリャ会長はクメールタイムズ紙に、カンボジアは現在近隣諸国と地上通信を介してのみ接続しているため、新しい海底ケーブルは通信速度を向上させ、コストの削減につながると語った。
このMCTケーブルプロジェクトを率いる首相や、内務省のサー・ケン氏は、これはカンボジアの電気通信部門にとって画期的な出来事だと語った。
サー・ケン氏は「このシステムの導入はカンボジアにとって歴史的なものとなるだろう。競争力のある価格で、信頼性が高く、最も早いインターネット通信を提供してくれる」と述べた。
海底通信ケーブルにより、インターネットやFaceBook利用者が快適にネット接続をできるようになることを期待していると加えて述べた。
通信郵送を担当する省のチャム・レヴテック大臣は、現在カンボジアでは人口の50%1500万人がインターネットにアクセスしているという。
同氏は「私はMCT海底通信ケーブルシステムが都市と農村部のネット環境の格差を是正すると確信している。これにより、今までよりもインターネットユーザーが増えていくだろう。」と語った。


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