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23日、フン・セン首相は国民に対してシアヌークビル州における中国人の急増に心配する必要はないと述べた。現在、シアヌークビル州では外国人居住者の数が増え、犯罪が急増している。
フン・セン首相はスイスで支持者に対し、中国人が増加している背景には経済発展や中国人投資家の増加があると述べた。
首相は「シアヌークビル州における中国人の増加を懸念するする人が多い。ただ、シアヌークビル州では多くの建設プロジェクトが進行している。我々はプロジェクトに必要な人材を有していないのだから中国人に頼るのは仕方がないことだろう」と語った。
「カンボジアは橋建設やその他プロジェクトのために中国から技術者に来てもらわなくてはならない。中国人労働者は技術的観点から必要なのだ」と続けた。
外国人が増加することで国民の安全が脅かされるという懸念を受け、昨今、シアヌークビル州で各当局が犯罪取り締まりが強化されている。
今年8月、国家警察は同州における国民の安全を守るために高官や様々な部門から呼ばれた11人から成るグループを組織した。
国家警察によると、中国人投資家が増加し、中国系の犯罪組織が設立され始めているという。
先月、Sar Kheng内務大臣は同州における犯罪を抑止するために関係機関を支援する機動部隊を組織するように指示を出した。
Kheng内務大臣はシアヌークビル州で発生している犯罪は殺人、麻薬売買、ギャンブル、窃盗、誘拐だと述べた。
24日、内務省広報担当のKhieu Sopheak氏は、国家警察が機動部隊を投入して以降同州に関する報告は特に受けていないと述べた。
同氏は「機動部隊を組織して以降、シアヌークビル州の状況について報告を一切受けていない。ただ、機動部隊によって犯罪は抑制されているということだけを知らされている」と語った。
また、首相によると、政府は中国人にカンボジア国内で働くことを許可しているものの滞在期間は定められており、業務が完了したら帰国するという。
首相は「中国は他の国のようにカンボジアを軍事力をもって侵略したことはない。現在、カンボジアの差し迫った問題は人材不足であるということを伝えたい」と演説した。
今年、すでに150万人の中国人観光客がカンボジアを訪れている。昨年の数は120万人だった。
地方人権団体のCheap Sotheary氏によると、犯罪行為を抑止するために職員は活動を行なってきたものの未だに十分ではなく、安全を守るためにさらなる行動が必要とされるという。
同氏は「政府が犯罪を抑止するために施策を行なっていることは知っているが、中国人による犯罪は依然としてはびこっているのだ。当局によるさらなる施策を必要としている」と語った。
24日、シアヌークビル州のYun Min知事は同州における犯罪は取り締まることができていると話した。
同知事は「昨今、状況は良くなっており、世間で言われているほど悪くはない。中国人全員が犯罪者であるかのように誇張されているのだ」と語った。
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