輸出好調でも寄与0.1%、カンボジア農業の厳しい現実

輸出好調でも寄与0.1%、カンボジア農業の厳しい現実
2026年04月16日(本日)00時00分 公開
輸出好調でも寄与0.1%、カンボジア農業の厳しい現実

<写真:khmertimeskh.com>

 

アジア開発銀行(ADB)は、カンボジアの農業部門が輸出の増加にもかかわらず、2025年の国内総生産(GDP)成長への寄与が0.1%にとどまったと報告した。

 

ADBの主任エコノミストであるポウラン・ドゥン氏が、4月10日にプノンペンで開催された「アジア開発見通し(ADO)2026」に関する記者説明会で明らかにした。

 

同氏によれば、コメやカシューナッツの出荷拡大を背景に農産物輸出は8.4%増加したが、経済構造の変化により農業のGDPに占める比重は低下している。

 

農業は依然として多くの労働力を吸収している一方、工業とサービス業が着実に拡大し、全体の成長を牽引している。

 

2025年の経済成長率は5.2%と推計され、前年の6.0%から減速した。輸出志向型の製造業の底堅さや観光業の好調、とりわけ年前半の伸びが減速を一部補った。

 

成長率の内訳は、工業が3.5ポイント、サービスが1.2ポイント、農業が0.1ポイントであった。

 

農業部門では、作物、漁業、畜産、家禽の生産がいずれも緩やかに拡大し、好天や外需の増加がこれを支えた。

 

ただし、労働参加率が高い一方で生産性は低く、経済全体への影響は限定的にとどまっている。

 

今後について同氏は、産業とサービスが主導する構造転換は発展途上国における自然な過程であると指摘した。

 

その上で、農業は依然として重要な基盤であり、生計の維持や経済の安定性確保に寄与していると強調した。

 

さらに、カンボジアは一次産品の輸出に依存するだけではなく、加工を通じた付加価値の向上に注力しつつあり、生産性改善と長期的成長の強化を図っていると述べた。

 

 

 

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