カンボジアの大気質が改善、有害汚染状態を脱却

〈写真：Khmer times〉

カンボジア環境省は27日、国内の大気質が大幅に改善したと発表した。これはプノンペンを含む複数地域で有害な汚染が観測された後の朗報である。

汚染の主因は、微小粒子状物質（PM2.5）の濃度上昇であったが、現在は基準値を大きく下回る状態が確認されている。

環境省によれば、26日午後5時から27日午前7時にかけて、カンボジア全体のPM2.5濃度は平均25.92µg/m³となり、基準値50µg/m³を大幅に下回った。

この数値は「良好な大気質」を示すものである。

一時的にプノンペンやバンテイメンチェイ、ココン、プルサット、シェムリアップの各地域では、大気質指数（AQI）が「赤ゾーン」に達し、健康被害が懸念される状態となった。

しかし、全国60カ所の大気質監視ステーションのデータによると、多くの地域で状況が大幅に改善している。

現在、「良好」とされる大気質が大半の州で報告されている一方で、プルサットは「オレンジゾーン」、ココンとパイリンは「黄色ゾーン」に分類されている。

環境省の報道官であるクヴァイ・アティティア氏は、市民に対し定期的な大気質情報の確認を呼びかけるとともに、健康に配慮するように訴えた。

また「異常な健康症状が見られる場合には、速やかに病院を受診することをお勧めします」とも述べた。

アティティア氏によれば、汚染の要因には気候変動、農地の焼却、森林火災、廃棄物の焼却、さらには家庭活動も含まれているという。

同省は各地の行政当局に対し、プラスチック使用の削減、廃棄物焼却や森林火災の防止を徹底するように求めている。

1月22日以降、プノンペン、バンテイメンチェイ、ココン、シェムリアップではPM2.5濃度の上昇が確認されたが、特にプノンペンでは一時的に汚染が顕著となった。

その後、状況は収束に向かい、多くの地域で大気質が改善しているがプルサットでは依然として高い濃度が続いている。

汚染が最も深刻であった期間中、保健省は「赤ゾーン」に該当する地域の住民に対し、外出の自粛や窓・ドアの密閉、マスクの着用を推奨した。

また、呼吸困難や咳、疲労感などの症状がある場合には、速やかに医療機関を受診するように注意を呼びかけた。

環境省は今後も大気質の監視を継続し、国民に対し定期的な情報提供を行う方針を示している。

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