カンボジアで流行するチクングニア熱とは?日系病院が詳しく解説

カンボジアで流行するチクングニア熱とは?日系病院が詳しく解説
カンボジアで流行するチクングニア熱とは?日系病院が詳しく解説

カンボジア流行しているチクングニア熱。「高熱」「頭痛」「関節痛」が出るとまず疑うのがデング熱ですが、デング熱とほぼ同じ症状を呈するチクングニア熱という病気もあります。

「聞いたことがない」という人が多いかもしれませんが、東南アジアではポピュラーな感染症です。

カンボジア初の日本人医師によるクリニック、「KenClinic(ケンクリニック)」がチクングニア熱について詳しく解説します!

チクングニア熱とは

そもそも、チクングニア(Chikungunya)とはアフリカの言語の1つマコンデ語で「曲げるもの」という意味で、体を屈めて関節痛に苦しむ患者の様子を表したものが語源と言われています(ちなみにデング Dengueはスペイン語で「引きつり、こわばり」という意味)。

原因は、デング熱と同じネッタイシマカとヒトスジシマカという蚊が媒介するウイルスです。これらの蚊は地方よりも都会に多く、プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルは例年危険地帯に指定されているほどです。

 

しかし、最近ではカンボジア国内で広く15州にもわたって2000例以上が報告されています。

また他の動物よりもヒトを好んで吸血し、すぐに逃げる習性があってなかなか殺されないので1匹で複数の人間を刺し、実にたちの悪い蚊と言えます。

症状は?

症状はデング熱に比べて軽くすむことが多く、発熱期間はデング熱の4~7日間に対して、チクングニア熱は1~5日間です。

また血液中の血小板数が下がるために生じる出血傾向も、デング熱ほど心配する必要はありません。

 

迅速検査(血液を採ってから約15分後に結果が得られる)もデング熱と同様にありますが、デング熱は初日から検査可能なのに対して、チクングニア熱は発症から最低4日間は検査しても陰性になります。

陽性と出るまで1週間から2週間かかることもあり、このことがチクングニア熱の診断を難しくさせている理由と言えます。

 

当院でも最近39℃以上の高熱と頭痛、関節痛で来院する患者が増えており、デング熱と思って検査しても陰性であることがほとんどです。

数日して白血球が減少し、発疹が出てきて「ウイルス感染症だ。たぶんチクングニア熱だったのだろうな。」と考える次第です。

治療法について

治療もデング熱と同じく、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(商品名カロナール、Paracetamolなど)しかありません。

ワクチンもないため、予防法は蚊に刺されないようにすることです。

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カンボジア国内の全25州に170を超える支店と200台以上のATM(日本語対応)を設置しているサタパナ銀行。日本語対応のジャパンデスクスタッフも常駐しており、口座開設やQRペイ、モバイルアプリの使い方など、気軽にお問い合わせすることができます。

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SBIリーホーバンクは、ネット金融大手SBIホールディングスの連結対象子会社です。2020年3月に新しい日系商業銀行として営業を開始しました。ノロドム通り沿い、独立記念記念塔のすぐ側に位置するチャムカモン支店には日本人スタッフが常勤しております。

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