カンボジア、エネルギー供給不安で金融安定に懸念

カンボジア、エネルギー供給不安で金融安定に懸念
2026年04月07日(火)00時00分 公開
カンボジア、エネルギー供給不安で金融安定に懸念

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア金融安定委員会(NFSC)は、中東情勢の緊迫化に伴う世界的なエネルギー供給の混乱が、同国の金融セクターのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があると警告した。

 

会合はプノンペンで開催され、副首相兼経済財政相のアウン・ポンモニロット氏とカンボジア国立銀行のチア・セレイ総裁が共同議長を務めた。

 

2025年の金融安定報告によれば、カンボジアの金融システムは新型コロナウイルス禍の影響や国際金融市場の不確実性が残る中でも、一定の耐性を維持しているとされる。

 

一方で、回復は不均一であり、外部ショックに対して脆弱であることも指摘されている。

 

税制運用の不透明性やタイとの国境問題、世界経済の変動性なども投資家心理に影響を与えるリスクとして挙げられている。

 

特に重大な外部リスクとしてエネルギー危機が指摘されている。

 

中東紛争により燃料価格が上昇した場合、生産コストの増大を通じて経済活動や金融の安定性に下押し圧力がかかる可能性がある。

 

当局は監視体制やリスク評価能力の強化に加え、迅速な政策対応の必要性を強調している。

 

カンボジアは石油の大半を輸入に依存しており、精製能力や備蓄が限られているため、エネルギーショックに対する構造的な脆弱性が高い。

 

近年はタイやベトナムからの輸入に依存してきたが、供給網の混乱を受け、シンガポールやマレーシアからの調達拡大など、供給先の多角化を進めている。

 

専門家は短期的な対策として、在宅勤務の推進や不要不急の移動制限、車両利用の抑制などによる燃料需要の抑制を提言している。

 

長期的には、備蓄を60〜90日分へ拡充し、液化天然ガス(LNG)インフラ整備を加速するなど、供給面の強化が不可欠であると指摘されている。

 

チア・セレイ総裁は、外部環境の不確実性が高まる中でも銀行システムは総じて健全であるとの認識を示し、引き続き適時の政策対応を通じて金融セクターの安定維持に努める方針を示した。

 

 

 

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