フン・セン首相は、米国のトランプ大統領が移民を制限する考えを示していることをうけ、1994年以降、難民として米国に渡ったカンボジア人は自国へ帰還するよう声明を述べた。
フン・セン首相は、「米国は、カンボジア難民を本国へと帰還させることを望んでいる。また、我々は米国に住む不法移民を帰還させるための合意を行った。」
「政府は国民のことを考えなければならず、我々は彼らを受け入れる準備が整っている。」と語った。
この発表は、米国が難民・移民の保護強化に関する国連の枠組み「ニューヨーク宣言」を離脱したことを受けて行われた。
先月、在カンボジアアメリカ大使館のウィリアム・へイト大使は、ソー・ケーン内務相と会談し、カンボジア難民問題と同様に、米国で有罪判決を受け、国外追放となったカンボジア人に関する問題について話し合った。
ケーン氏は、カンボジアは問題解決に取り組む姿勢を示した上で、米国に対し問題解決のために移民警察とともに担当者を任命するよう要請した。
フン・セン首相は、カンボジアの人々を、他の国の難民のように苦ませることはないと述べた。
同氏は米国に対し、難民に対し数か月から1年間に渡る資金援助、帰国する際の渡航費を負担するよう要請した。
また、外務省と内務省に対し、米国とこの問題について協議し、解決するよう命じた。
米国は、カンボジアより送還協定に関する修正を要求されたが、米国で有罪判決を受けたカンボジア人に対する送還協力が不十分とし、米国はカンボジア外務省の関係者に対しビザの制限を課した。
フン・セン首相によると、2002年から今日までの間に、約600人がカンボジアに送還されたとのことだ。
アメリカのナショナル・パブリック・ラジオによると、今後2週間以内に、強制送還命令を受けた数十人のカンボジア人が、本国へと送還されるとのことだ。
カンボジアアメリカ大使館は、これらの件に関しコメントを拒否した。
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