カンボジアの観光ビザ、免除への圧力が高まる

カンボジアの観光ビザ、免除への圧力が高まる
2024年03月29日(金)11時37分 公開
カンボジアの観光ビザ、免除への圧力が高まる

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアに対して、非ASEAN諸国からの旅行者にビザ免除を許可するよう圧力が高まっている。隣国タイはその方法を示し、観光客の足跡が増える中でその利益を享受している。

 

太平洋アジア旅行協会(PATA)のカンボジア支部長であるThourn Sinan氏は28日、観光ビザの料金30ドル(約4538円)を撤廃することを強く主張した。

 

カンボジアはこの入国料をほぼ全ての国際観光客に課しており、隣国からの旅行者にのみ免除が与えられている。

 

同氏によると、この料金を撤廃することで、カンボジアを観光客にとってより魅力的な目的地にすることが可能となる。

 

入国のコスト障壁を下げることになる。隣国タイはすでに、多くの国からの訪問者にビザ免除や料金免除を提供することで、観光促進に努めている。

 

これは特に、コロナ前の日々にカンボジアを訪れる最大のカテゴリーを構成していた中国人観光客を取り戻すためである。

 

過去3年間でこの状況は変わり、カンボジアではベトナムとタイからの訪問者が中国人訪問者を上回っている。

 

一方、タイの新しいビザ免除政策は、大半の国際観光客が事前の承認や料金の支払いなしに入国可能となっている。

 

ASEAN以外の国からの旅行者であっても、中国、インド、ロシア、イギリス、EU、アメリカ、オーストラリアなどからの旅行者は、最低でもタイでの30日間の無料観光入国が可能である。

 

ロシアと韓国からの旅行者は、タイに90日間滞在することも可能となっている。全体の数字がほぼコロナ前の水準に戻っており、タイの空港での実際の到着者の85%以上がビザ免除政策によってカバーされているという。

 

カンボジアは2023年に540万人の国際観光客を受け入れた一方で、タイは昨年2800万人の国際観光客を迎えた。

 

 

 

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