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<写真:Khmer Times>
カンボジアのマイクロファイナンス機関(MFIs)の顧客である女性は、男性より平均で9%多くの貯蓄をしているという最新の研究結果が発表された。
カンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)と格付け・研究会社M-CRILによるこの研究では、女性は平均で73ドル(約1万1186円)、男性は67ドル(約1万267円)の貯蓄をしていることが明らかになった。
貯蓄方法にも違いが見られ、女性は現金を自宅に保管する傾向が強く、男性に比べて27%多くの貯金を家に保持している。
一方、男性は銀行やマイクロファイナンス機関にお金を預けることを好む。ただし、マイクロファイナンス預金取扱機関(MDI)での貯蓄においては、男女の信頼度が同等であり、類似の貯蓄レベルを保持している。
カンボジアマイクロファイナンス協会の通信担当責任者であるトンギー・カイン氏は「女性は一般的により良い貯蓄習慣を持ち、資金管理にも効率的であることが知られている」と述べた。
CMAはまた、この傾向はカンボジアだけではなく、世界中でも見られると指摘した。例えば、バングラデシュではマイクロクレジットの借り手の90%が女性で、インドではその比率が約99%にも上るという。
このため、業界関係者はこのような顧客プロファイルが典型的であるとしている。また、CMAとM-CRILによる研究によると、カンボジアでは女性の借り手が46%、男性は41%と、女性の方が多いことが明らかになっている。
カイン氏によると、女性顧客にはより高い金融規律が見られ、これが女性のローン管理の向上につながっており、女性顧客の間で非償還ローン(NPL)の低下傾向も見られるという。
ただし、女性顧客の低いNPLが金融規律のみによるものではない可能性も指摘されている。
M-CRILのマネージングディレクターであるサンジャイ・シンハ氏によると、女性は一般的に家庭用途のために少額のローンを利用する傾向があるため、返済が容易である可能性がある。
これに対して男性は小さな店舗やビジネスの設立のためにより大きなローンを利用するため、返済が困難になることがあるという。
この研究ではまた、顧客が金融機関から請求される利息率に関する知識や意識のレベルも明らかにされている。MFIの顧客の約半数が少なくとも1つのローンの利息率を知っているが、全てのアクティブなローンの利息率を把握している女性は男性に比べて少ないことが明らかになった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。