前国王次男一命取りとめる、野党は仕組まれた事故と批判

前国王次男一命取りとめる、野党は仕組まれた事故と批判
2018年06月19日 00時00分 公開
前国王次男一命取りとめる、野党は仕組まれた事故と批判


19日、数日前に交通事故に遭い重傷を負った前国王次男でフンシンペック党党首のノロドム・ラナリット陛下が、タイの病院で治療を受け一命を取り留めたと発表された。

同党のNhep Bunchin副代表は、陛下の妻の葬儀場であるプノンペンのBotumパゴダで報道陣に対し「陛下の容体は少しずつ良くなってはいる。陛下はあごや足首、肋骨を骨折しており重傷だ」と述べた。

同副代表は「我々は未だに陛下に妻が事故で亡くなったことを告げていない。陛下の容体の回復に悪影響を及ぼすことが懸念されるためだ。今は陛下の回復だけを最優先に考える必要があると判断している」と続けた。

今回の事故は17日午前10時頃にシアヌークビル州で発生した。陛下は妻とともに来たる総選挙に向けフンシンペック党の支持者に対し演説を行うために車で移動中だった。

Nhep Bunchin副代表によると、陛下の長男もBotumパゴダで行われている葬儀に出席し母親に哀悼の意を表したという。同副代表は、葬儀は20日で終了するため陛下の妻に敬意を表する者は火葬前に同パゴダを訪問するべきだとの見解を示した。

19日、現国王の妻であるノロドム・モニニヤット・シハヌーク皇后や王族の親族、またフンシンペック党党員の200人近くが葬儀に訪れた。

同副代表は「現在、今回の事故の原因究明を政府に依頼している最中だ。今回で陛下がここ数年で3度目の交通事故に遭ったというのは信じがたい。我々は今回の『事故』は用意周到に仕組まれたものだと推測している。今回の場合は、陛下は秘密裏に複数台の車で護衛されながら移動していたのだ。その状況の中で陛下の乗っている車に『たまたま』衝突したというのは話が上手くできすぎている」と語った。

陛下の乗っていた自動車BMW X3に衝突した大型タクシーHighlanderの運転手であるSaretさん(34)は、事故で負傷し現在治療を受けているが重傷ではないという。同運転手は危険運転の容疑で拘置所に移送されることになる。

出典:KhmerTimes

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