タイ軍が係争地で仏像設置、カンボジアが占拠主張し対立激化

タイ軍が係争地で仏像設置、カンボジアが占拠主張し対立激化
2026年06月03日(本日)00時00分 公開
タイ軍が係争地で仏像設置、カンボジアが占拠主張し対立激化

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアとタイは国境地帯での緊張が続く中、対話による解決と合意順守を改めて呼びかけた。


カンボジア政府は、プレアビヒア州およびオッダーミエンチェイ州の係争地において、タイ軍が仏像少なくとも36体の設置や旗竿2基の設置などを行ったとして抗議した。


これらの地域は2025年12月27日以降、タイ軍が占拠していると主張している。


カンボジア側によると、停戦合意後もタイ軍は道路建設や大型仏像の設置、コンテナや有刺鉄線による防御強化、文化・観光活動の実施などを通じて駐留を強化している。


政府報道官のペン・ボナ氏は、こうした行為は既存の配置維持を超え、国境合同委員会(GBC)第3回特別会合での合意に反すると指摘した。


同氏は「武力によって設定された境界線やタイの一方的な領有権主張は認めない」と述べ、これらの活動が国境に関するカンボジアの法的立場に影響を与えることはないと強調した。


カンボジアは双方が兵力を現状維持とし、既存の枠組みで境界画定を進めるとした共同声明の履行をタイに求めている。


また、カンボジア政府は国際法や国連憲章、ASEAN憲章などに基づき、平和的手段で問題解決に取り組む姿勢を示した。


一方、内務省によると、国境緊張の影響で避難した約64万人のうち約95%に当たる約62万人は帰還したが、なお2万9756人が避難所に残っている。


国境沿いの州では学校や医療施設の閉鎖も続いている。


タイ側は、カンボジアに対し誠意ある対応を求め、挑発行為やSNSでの誤情報拡散を控え、停戦合意を順守するように呼びかけた。


シハサク外相は、国連など国際の場での批判は相互信頼の回復を損なう可能性があるとし、問題は対話で解決すべきであると述べた。


これに対し、カンボジアのプラック・ソコン外相は5月26日にニューヨークの国連安全保障理事会で、主権と領土保全の尊重を強調し、国境は強制や一方的行為で変更されるべきではないと訴えた。


さらに、多国間体制の重要性と国際的支援の継続を求めた。

 

 

 

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