カンボジアの基本的食糧コスト、6月に前年同月比3.2%増

カンボジアの基本的食糧コスト、6月に前年同月比3.2%増
2023年07月28日 15時14分 公開
カンボジアの基本的食糧コスト、6月に前年同月比3.2%増

<写真:iStock>

 

世界食糧計画(WFP)の報告書によると、2023年6月の基本的な食糧(BFB)の購入コストは、主に農村部の市場での値上がりに牽引されて前月比0.7%上昇した。

 

また、BFBの購入コストは前年同月比3.2%増であった。都市部のBFBの購入コストは前年同月比4%増の27.2ドル(約3800円)と、農村部の前年同月比1.5%増の25.9ドル(約3600円)に比べ高くなっている。

 

アサガオナが前月比-11.7%、サツマイモが前月比-20.6%の価格下落で、雷魚の前月比+9.6%とアヒル卵の前月比+15.7%の価格上昇とほぼ等しい結果となった。BFB内の他の食料品の価格は安定していた。

 

雷魚とアヒル卵は昨年より大幅に高いままであるが、植物油と豚肉価格は昨年半ばの急騰後に緩やかになっている。

 

6月における脆弱層の購買力は、非熟練労働賃金の上昇によって前月比4.6%増、前年同月比9.5%増と改善しており、これらの改善は世界的な食糧・燃料価格危機からの緩やかな回復、および農業・建設活動の再開に関連していると思われる。

 

オンライン・ショッピングの普及やパンデミックに対する根強い懸念、経済的制約、スーパーマーケットの拡大などの影響を受け、市場を訪れる顧客数は6月を通して減少した。

 

カンボジアにおける累積降水量は長期平均をやや下回ったが、2023年6月時点の雨季水稲耕作量は国家計画を上回った。

 

しかし、2023年にカンボジアでエルニーニョ現象が発生する可能性が依然として高く、気温の上昇や不規則な降雨を引き起こし、農業生産に悪影響を及ぼす可能性がある。

 

 

 

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