就職率70%超の現実、技能投資が国の未来を左右

就職率70%超の現実、技能投資が国の未来を左右
2026年06月22日(月)00時00分 公開
就職率70%超の現実、技能投資が国の未来を左右

<写真:khmertimeskh.com>

 

アジア開発銀行(ADB)のカンボジア担当カントリーディレクターは、同国の今後の発展は労働力の技能向上への投資にかかっているとの認識を示し、職業技術教育訓練(TVET)改革への支援を改めて表明した。


2026年の第9回全国TVETデーに合わせて発言したもので、「TVETは技能・雇用・収入をもたらす」をテーマとする同記念日において、フン・マネット首相が熟練労働力の重要性を強調した点を評価した。


同ディレクターは、急速に変化する世界経済においては技術革新と労働市場の需要変化が進んでおり、技能は生産性や競争力、経済の強靭性に不可欠であると指摘した。


TVETは若者や労働者に実践的な職業能力を提供し、産業界が必要とする人材確保を可能にする中核的役割を担うとした。


また、強固なTVET制度は若者や女性、脆弱層に対する就業機会を広げ、包摂的な成長につながると説明し、技能への投資は長期的な経済力と社会発展への投資であると強調した。


ADBの支援事業としては、「競争力のための技能プロジェクト」により、2019~2020年度以降、建設や電気、電子など重点分野のディプロマ課程に2万人以上が入学し、そのうち女性は18%を占めるとした。


修了者の70%以上が6カ月以内に就職しており、産業需要に即した技能教育と雇用の結び付きの強さを示していると述べた。


同プロジェクトには総額8823万ドルが投じられ、ADBが6000万ドル、フランス開発庁が1992万ドル、カンボジア政府が831万ドルを拠出し、全国の訓練機関の機能強化と産業連携の促進を支援している。


さらに、総額1億3130万ドル規模の「将来経済のための技能セクター開発プログラム」により、産業の近代化や雇用能力の向上、産業主導型の訓練体制の拡充を後押ししているとした。


同プログラムでは産業工学や機械加工技術、情報技術などの新たな教育課程の導入や施設整備、制度強化が進められている。


加えて、2023年に設立された技能開発基金を通じて民間投資を呼び込み、2026年初頭までに約6600人の労働者が訓練を受け、その約半数が女性であると説明した。


ADBは今後も政府と連携し、教育・訓練と雇用の連携強化を通じて人材育成を支援し、若年層の潜在力を活用した持続的かつ包摂的な成長の実現を目指すとしている。

 

 

 

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