タイからの帰国労働者22万人超、カンボジア国内で再就職

タイからの帰国労働者22万人超、カンボジア国内で再就職
2025年09月16日(火)00時00分 公開
タイからの帰国労働者22万人超、カンボジア国内で再就職

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア労働職業訓練省は、タイから帰国したカンボジア人労働者約22万人が国内での再就職を果たしたと発表した。

 

この再就職には、同省による雇用支援策に加え、民間企業や労働組合の連携が大きく寄与したとされる。

 

ヘン・ソウ労働相によれば、10日時点で約22万人の帰国労働者が職を得ており、そのうち12万人は政府主導の雇用支援制度を通じて再就職している。

 

残る約10万人については、工場および労働組合との協力によって職を確保したという。

 

同相は「民間部門および労働組合の積極的な関与が、帰国者の円滑な再就職に大きく貢献している」と述べ、政府と民間の連携体制の有効性を強調した。

 

同省の報道官ソン・メサ氏は、多くの帰国労働者が工場や大規模企業での正式雇用に就いていると説明する一方、数万人規模の労働者が中小企業、建設現場、農場、飲食業などで非公式な雇用に従事している現状も明らかにした。

 

さらに、国内25州では新たに約9万人分の正式雇用枠が用意されており、これらのポストは帰国労働者を含む求職者全体に対して開放されている。

 

この大規模な帰国の背景には、2025年6月8日以降、タイとの国境地帯における緊張の高まり、タイ国内での差別的な扱い、さらには一部民族主義者による暴力行為があるとされている。

 

これらの要因により、これまでにおよそ100万人のカンボジア人がタイから帰国したと推計されている。

 

 

 

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