カンボジアの電気事情はどのようになっているのでしょうか? カンボジアに渡航する際には「日本と電圧やコンセントの形状は同じなの??」「変圧器や変換機は必要なの??」といった疑問を抱える方もいるかと思います。今回はカンボジアの電気普及率や生活における電気代、支払い方法といったカンボジアの電気に関することを紹介します。
国の電気事情
カンボジアは電力供給不足が国の課題になっているほど、電力がカンボジア全体で足りていません。数年前まではカンボジアは電気をタイ、ベトナム、ラオスなどの近隣諸国からの輸入に頼っていました。
しかし、最近では国の経済成長とともに電気事情も変化しており、以前は40%以下だった電力自給率は現在では約80%になりました。電気普及率も国の成長とともに整備され、地方の農村にも電力が供給されつつあります。
参照
カンボジアの国の電気自給率が高くなってきているといっても、電気料金は近隣諸国と比較すると依然として高額です。例えば隣国のタイと比較した場合、1キロワット当たりの平均料金が倍近くカンボジアの方が高額です。
カンボジアのコンセント事情
カンボジアに渡航する前に事前に知っておきたいこととして、「日本の電気製品はそのまま使用できるのか」「変圧器や変換機は必要なのか」といった疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? ここではカンボジアの電気規格を紹介します。
コンセントの形状
カンボジアのコンセントの形状は、AタイプとCタイプが一般的です。ほとんどのコンセントの形状はAタイプとCタイプの両方が差し込める兼用タイプです。日本の電源プラグはAタイプです。変換機なしでも使用できる場合がほとんどですが、地域によっては変換機が必要なところもあるため、変換機を持っていくことをおすすめします。
カンボジアと同様のコンセントの形状の国は例としてベトナムとラオスが挙げられます。両国ともカンボジアと同様にAタイプとCタイプの両方が差し込める兼用タイプがあります。
カンボジアの電圧
カンボジアの電圧は220Vで、日本の電圧の100Vよりも高いです。日本の電気製品を使用する場合は変圧器が必要です。コンセントにそのまま差し込めても電圧が違っていて、使用できないことがあるので注意が必要です。しかし、電気製品の中には「INPUT:100~240V」と表記のある製品があります。これは100~240Vの電圧に対応可能という表記なので、変圧器なしでそのまま使用することができます。
iPhone、Androidのスマホの充電は可能
iPhoneやAndroidスマホは対応電圧が100~240Vなのでカンボジアでも充電することができます。また、電源プラグもAタイプとCタイプが両方差し込める兼用タイプなので、日本からそのままiPhoneやAndroidスマホを持っていっても問題なく使用することができます。
生活のための電気事情
カンボジアで生活する上で電気は欠かせないものです。現地で生活を始める際の契約の仕方や電気料金の支払い方法といった生活に関する疑問を持つ方もいるのではないでしょうか? ここでは電気の契約、支払い、電気料金に関して説明します。
電気の契約の仕方
生活を始める際に行うことは電気の契約です。契約の方法は個人で行う場合と家主に依頼する場合の2通りの方法があります。新築戸建ての場合、電気が引かれていないことがあるので電気を引くために工事が必要なことがあります。
・個人で電気を契約する
個人で契約をする場合は各局の電気局に連絡し、開通する必要があります。
・家主に電気の契約を依頼する
電気の契約はアパートも戸建ても一般的には家主に依頼すると電気が使えるようになります。
電気料金
カンボジアの電気料金は1キロワット当たり約1500リエル(約40円)ほどです。住む地域や部屋の広さによって1か月でかかる料金は変わってきます。カンボジアは年間を通して高温な気候であるため、クーラーの使用頻度が多く、電気料金のほとんどがクーラーの電気代ということもあるので注意が必要です。・個人で料金の支払いをする
個人契約の場合は家に届くレシートを持参して依頼した電気局に支払いに行きます。銀行によっては振り込みが可能な場合もあります。現金支払いの場合、電気局は平日のみの営業なので注意が必要です。
・家主に料金の支払いをする
通常は1か月ごとに家主に支払います。家賃、水道、電気をまとめて支払う場合がほとんどです。
まとめ
カンボジアの電気事情は日本と大きく異なります。身近なところでは事前に持ち物の電気製品の対応電圧を調べるようにしましょう。また、カンボジアで長期滞在の方は国の電気事情や電気代を知っておくことで生活に困ることも少なくなるでしょう。渡航前に現地の情報を知り、カンボジアでの生活をより快適なものにしましょう。
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